死にそ…

見えざるミライの透魔探索記!子世代編4
『泡沫の記憶、迫る亡失』

…これは私の憶えている、或る世界の話。
ついに『夜刀神・白夜』を手に入れたカンナと白き王子たち、その戦いの影には、敗走する暗き国の王子と仲間の姿があった。
王子は傷ついた仲間を気遣い、再び剣をとることをためらう。

しかし、王子はまだ知らない。
彼が立ち上がらなければ、この世界の真実には辿り着けないということに。

暗夜王城のとある場所に、暗夜王国第一王子の息子ジークベルトと彼の臣下ソレイユ、臆病な重装騎士イグニス、人間とガルーのハーフのベロア、正義の竜騎士を目指す少年ルッツの姿があった。
皆、先の戦闘でかなり負傷したものの、重症者はいなかった。
ジークベルト本人は彼らしくない戦い方に疑問を抱く。敵の持つ剣と弓の光が淡く光溶け合い、救いの光のように見えた。しかしその光は救いではなく、傷をつけるものだった。これからどうすべきか。国王マークスがいなくなった今、国は混乱していることだろう。そこでルックは、情報収集をしようと提案する。イグニスもそれに賛成するがジークベルトは今は無闇に動かない方がいいと反対。
その言動から、ベロアはジークベルトは戦闘を避けたいのだと察する。今は動かず、他の者に任せるべきだと。戦闘経験がない彼らが今戦場に出るのは得策ではない。
だが、今はジークベルト達しかいないのだとしたら彼らがなんとかするしかない。ところが、もう戦いは始まっているようだ。だとしたら、加勢に当たらねば!そう思ったが、ジークベルトは出撃を見送ると命ずる。交戦直後、勝てる保証がない。仮にマークス兄さんが死んでいるとしたら、次期国王はジークベルトになる。彼に今死なれてはならない。ベロアは自分の父、フランネルはもう死んでいると確信する。あの量の敵相手に、無事でいられる訳がないからだと。ルッツは自分の父ハロルドも同じ境遇にあると考え出し、取り乱す。心配させまいと彼を励ますイグニス。
しかしソレイユはベロアの仮定は強ち間違いではないと判断する。でも、無事を祈っている。心を折らないためには、そするしかない。みんな不安なのは同じ。
ベロアはこんな時に仲良しごっこはしたくないと言い出す。ソレイユはジークベルトの臣下。主君のために今どうすべきかを。ソレイユはジークベルトと共に戦いに行くと。ジークベルトは本当は戦わなければならないと。仲間を傷つけたくない彼は本心を隠し続ける。ソレイユは自分の本心を隠そうとはしない。主君を守る事を決めている彼はジークベルトは戦いに向かうと判断。ベロアも本当は父が生きている事を信じている。そう信じ、戦場に赴く。
そこにはフォレオ達の姿が!キリのない敵達に応戦していたが、敵の次の標的はジークベルト達に。フォレオ達はのちに合流するために体勢を立て直す事に。
ジークベルト達がやってきた異世界…ここは…スサノオ長城じゃないか!?長城には謎のダークプリンセス、弓使い、巫女、妖狐が。架け橋付近に謎の侍。砦も多いし増援の予感。バラバラで戦った方が良さそうだな。ソレイユは固有スキルを活かしてベロアと常に行動を共にしよう。ルッツは鬼人がロストする槍砕きの金棒をゲットしてランサーやなんやらを薙ぎ倒そう。ジークベルトとイグニスは…まあ頑張らせる。
5ターン目でフォレオ達が合流。中立ターンでジークベルトが架け橋を渡りきっていればフォレオが話しかけてきます。逆にこちらから話しかけるというのもアリ。取り敢えずディーア、リブローを無駄遣いすんな。数ターンすると謎の剣聖、薬商人、忍、呪い師、天馬武者が現れます。落ちてしまえ!!
天馬武者から剣薙ぎの薙刀をゲットし…たが役に立ちそうにないや。特になんの苦戦もせず謎の弓使い撃破。その前に謎のダークプリンセスで大苦戦したからそれでいいいや。
あとは槍聖を逆刀で倒せば完璧だ!
フォレオ渾身のクリティカルも決まって敵全滅。20ターンは使いすぎか?
勝利したがまだ敵は向かってくる。しぶといなっ!やはり同じ夜刀神でも白夜と長夜じゃ差があるのか!?
これに気付いたジークベルトはジークフリートの力をカンナに託す。夜刀神は【夜刀神・暗夜】に!甚大なネタバレ!!
白夜と暗夜、二張りの夜刀神が交わり、遂に敵の正体を暴いた!そこにいたのは、白き王子の子と仲間達!一体何が…!?
敵の姿を見た瞬間、カンナに異変が、竜石がありながら暴走しだし、このままでは危険だ!
そして響き渡る穏やかな歌声。2頭の竜は正気を取り戻す。助けてくれたのは天馬武者シグレ。カンナ気付いた。今戦っているのは、本当に憎み妬むべき敵じゃない!それに気付いたカンナは幻術を見破る!そこは透魔王国。みんな秘境を出てからずっとここにいた。シノノメ達がいた場所は虚像。なんかおかしいと思ったんだよ!幻術の割には再現クッソ下手だな!
場所は変わり、闇の渓谷。シグレがいうには【透魔竜ハイドラ】がシノノメ達か真に倒すべき敵。星界…秘境には透魔王国に繋がる扉を開くことができ、そこから親達は連れ去られたと言う。だが、シグレが幻術にかかった理由は…忘れてしまった。
兎に角今は打倒ハイドラを決める。二人のカンナは互いに自己紹介を…ああ、ここでは母親の名前もミライになるんだ…しかし、カンナ以外の歴史は食い違い、シノノメとジークベルト達は本来会うはずのない『異なる二つの世界』の存在。夜刀神が二張りあるのが動かぬ証拠。二つの世界の4人の王子は相容れず、仲間割れが始まった。
せっかく幻術が解けたのに…これじゃあ振り出しに戻っちゃったよ!


明日…だな。