きーんこーんかーんこーん。
「おらー、お前ら席着けー。楽しい楽しい英語の時間だぞー」
ちっとも楽しそうに聞こえない声で銀髪の教師が教室に入ってきた。
「せんせー国語じゃないんですかィ?」
ダルそうに挙手をして沖田くんが質問をする。
「はい沖田くん、いい質問!! 俺、今日だけ英語教師だから」
「なに勝手なことしてんですか!!」
「うるさいよー新八くぅん。そうしないと話進まないんだよー? まぁ、いいや。そういうわけで廊下に立ってろ」
「どういうわけ!?」
理不尽な指名にツッコミながらも素直に廊下に向かう新八。
そしてそのまま授業を始める銀八。
「じゃー次の英語の意味答えろー。高杉ィ、chuckleは?」
「…………………ククっ」
「はい、その通りー。ククっと笑う、だぞー」
寒い空気が一瞬教室に流れた。
この授業……かけられたら恥ずかしい思い決定だ。
現に普段ポーカーフェイスな高杉が顔を赤くしている。
全員が銀八から目を逸らす。
「次、土方ァ」
「なんで俺なんだよ!!」
「先生から目を逸らしたからだ!!」
「俺だけじゃねぇだろうが!!」
「良かったですねィ、土方さん。ぷぷっ」
「なに笑ってんだ総悟ォオオ!!」
「ちょっと沖田くん。先生の土方で遊ばないで」
「誰の土方だァアアア!!」
「あ、すいやせん旦那」
「旦那じゃないよー先生だよー沖田くーん?わざとだよね?さっき先生って呼んでたよね?」
「銀ちゃーん!! トイレー!!」
「先生だっつってんだろ神楽ァアアア!! 早く行ってこーい!!」
「ついてってやりまさぁ、チャイナ」
「よっしゃ、ついてこいコルァ!!」
「沖田くーん!? ついてって何するつもりー!? 神楽ちゃんもなに言ってんの!?」
「じゃ、チャイナ保健室に連れて行きまさぁ」
「沖田くーん!!??」
いいもん、あの2人もうどんな階段だって上っちゃえばいいよ………と5分間泣き続けようやく授業が再開された。
「はい、土方ァ。belovedの意味はー?」
「………………………最愛「はい、その通りー!! 先生、土方に告られちゃったー!!」
「なに言ってんだァアアア!!!」
まわりの空気が冷たい。
「土方さん………お二人がそういう関係なのはみんな知ってます」
「そういうってどういうだ山崎ィイイ!?」
「なにぃ!? そういうことだったのかトシ!?」
「あんたがどういうことだ近藤さん!!」
「はい次いくぞー。土方は後で保健室いくぞー」
「オイィイイイ!!!!!!!」
「I'd be embarrassedの意味答えろー、古泉ィ」
「困ったものです」
「はい、微妙に間違ってる! 正しくは困りますねぇ、だ」
「そうでしたか。すみません、キョン君」
「気ィつけろよ、テスト出るからな」
「お前だれぇえええ!!??」
「先生!! なに普通にしてんですか!? 制服違いますよ!? 誰なんですかこの人!?」
「超能力者です。まっがーれ☆」
「変な奴だよ!! 空気読めてないよ!!」
「はっ!! キョン君あぶない!! ふもっふ!!!」
なんか火の玉投げたー!!!!
「ナニスンダヨ! パーマカカッタダロウガ!!」
「すみません猛獣に見えたので」
さらっと言ったよ!!
オブラートで包んですらいないよ!!
「新八ィ廊下でなにぶつぶつ言ってんだー?」
ツッコミですよ!!じゃないと僕の存在気付いてもらえないじゃないですか!!
「必死だな、ダメガネ」
「誰がダメガネだぁあああ!!」
「それより先生?この人誰なんですか?答えによっては卵焼きをプレゼントしますよ?」
「君はもう自分の料理の殺傷能力を理解してるよね?
してる上でそんなこと言ってるよね?」
「うふ。で、誰なんですか?」
「古泉だ」
「キョン君おいかけてここまで来ました」
「ジャンルを越えて来ないでください。というわけで先生、どうぞ?」
「いだだだだ!! しみる!!しみてる目に!! いだだだだ!!!」
「困ったものですね、キョン君」
「お前のせいだ古泉ィイイ!!」
小ネタのはずが長編に(汗
沖神と銀土と古キョンの要素を詰め込みました。
大好きです。