鉄の馬を駆る蛙。

池田乗りの彼女は

居場所がないって言って

さみしがって拗ねる。


わたしだって

居場所なんてないのに。


別にいいの。


我が儘になるって決めたから

少しぐらい

人が離れていくのは

仕方ないよね。


わたしなんか要らない癖に。


偽善者ぶるみんな。


大嫌い。


本当はわたしのこと

面倒な子だって思ってるんでしょ。


すごく嫉妬するし

意地っ張りでさみしがり。


わたしなんて要らないんだ。


みんなといても

なんかつまらないの。


男遊びも面倒だし

ネットサーフィンも

興味ある分野に飽きてきた。


授業も仕事も

心の底から楽しめなくなってきた。


どうしよう。


どうしたらいいんだろう。


お腹痛い。


背中の寒さが

不快なのに落ち着く。


いっそ、昔みたいに

この世界が嫌いだって言えるぐらい

みんなを憎めればいいのに。

今まで我が儘だったから

我が儘言うのを止めた。


我が儘をやめれば

友達なんて簡単にできた。


わたしさえ

自己主張をしなければ

全部うまくいくんだと

何となく気づいてしまった。


だから

我が儘を言わないで

他人の顔色を窺って

嫌われたくないと

怯えながら生きてきた。


嫌いだと思う人にも

いいところを見つける努力をした。


嫌いになるわたしが悪いんだと

悪いのは全部わたしだと

汚い感情は飲み込むことにしてた。


だけど

もう耐えられない。


飲み込むことなんて

もうできなくなっちゃった。


疲れちゃった。


頑張れないわたしに

重い罰を与えなくては。


どうせみんな

わたしのことなんて

どうでもいいし嫌いなんだ。


たとえ

誰かがわたしを

好きだと言ったとして

その相手はわたしじゃなくて

わたしじゃないわたし。


今さら自傷なんて

哀れみを求めるようで

恥ずかしい傷は要らない。


みんな嫌い。


だから

誰にも愛されないの。


わたしに、逃げ場をください。

最近の自分が

我が儘すぎてマジ鬱。


なんかねー

去年頑張り過ぎた。


気力がないの。


嫌な気持ちは絵にする。


吐き出したら

聞いた人が悲しくなるから。

知らなかったよ。


あの娘のアイシャドーは

腫れた目を隠すために

紫色で塗り重ねてたんだ。


わたしも

泣いてて目が痛くて

まぶたが赤くなっちゃったから

目の下まで

チークをうっすら塗り付けて

緑色のアイシャドーで

ごまかしたことあるけど。


もっと甘えてくれたらいいのに。


わたしも

泣いちゃうかもしれないけど

もっとぶつかってきてほしいの。

濡れても慣らしてもないのに

乱暴に指を出し入れして

挙げ句は生で入れたがる。


幼さを買いに

わたしを傷つけて

時間を超えても続けるの。


あー、嫌な客だった。


わたしは痛いだけで

全然気持ちよくなんか

ないんだからね。


もう来ないといいな。


下手くそ。