頭髪が徐々に薄くなるAGAが発症するかどうかには性ホルモンが大きく関与しています。
ありふれたテストステロンという雄性ホルモンが体内で合成される5−α還元酵素という物質によりテストステロンに比べ作用の強いジヒドロテストステロンに変化することにより抜け毛が発生するからです。
その還元酵素の分泌量というのは遺伝的に違いがあるのが定説で、昔から言われる薄毛遺伝の話が科学的に立証されたことになります。
髪の毛が少ないことが悩みの人というのは食事内容が偏っていたり、食事の時間や内容がめちゃくちゃだったりする場合がよくあります。
毎日の心がけとして栄養豊富な魚を食べて頭髪の活性化に利用しましょう。
ことさらに、青魚が含んでいるDHAやEPAは血液の循環を良くし、サラサラにしてくれる効果があります。
血の巡りが促進され、心臓より高い位置にある頭皮まで栄養がよく届くようになって髪が育ちやすくなるという理由です。
日常の食事で魚を食べる割合を徐々に多くしていくことで、頭皮も体も活性化されるため、肉を減らし、替わりに魚を食べることを頭においてください。
おでこの生え際が広がってきたり、頭の天辺が寂しくなってきたりで、ちらりとAGAという単語が頭の中をよぎるようになったら、自分でチェックする手段があります。
自分の抜け毛というのをよく観察してみて、地毛より短くて柔らかかったり細い毛の比率が高くないか確かめるという調べ方です。
本来の髪寿命より前に抜けたと思われる若い髪の量が多ければ多いほど、発毛力や成長維持の力は弱ってきているという兆候ですから、結果的にAGAである可能性が高くなります。
育毛剤、特に国内の製品をよく見てみますと、その多くには、グリチルリチン酸ジカリウムという物質が使用されていることがわかります。
漢方薬としては有名な、甘草から抽出されたグリチルリチン酸は、強い甘みがあるのが特徴ですが、このグリチルリチン酸にカリウム塩が組み合わされると、抗炎症、抗アレルギーといった作用を持つ化合物となり、医薬品他、広く利用されております。
育毛剤としての効き方ですが、これを頭皮につけることで、異常な抜け毛の原因となりやすい頭皮の炎症を抑えてくれ、フケ、かゆみを和らげ、結果、頭皮のかきむしりも防げます。
グリチルリチン酸ジカリウムの配合された育毛剤は、抗炎症作用で頭皮に働きかけ、健康状態を保たせて、薄毛の予防や改善につなげます。
男性型脱毛症(AGA)の代表的な症状というと、髪が短い人は額の生え際のラインに添って薄くなり、前髪の長い人は生え際のほかに髪の分け目が薄くなるといったケースが多いです。
症状の進行はそれほど速くないため、なかなか気づかないこともあるでしょう。
おでこが広がったり頭頂部や髪の分けめの地肌が目立ったり、シャンプー後の乾燥で抜ける髪が増えたなと感じる場合は、他に原因がなければAGAを疑った方が良いかもしれません。