男性ホルモンの一種であるテストステロンの働きにより、男性はがっちりした骨格や筋肉を形作ることができます。
そして、太いしっかりした髪や、濃い髭が生えてきたりもしますが、ある男性ホルモンが過剰に分泌されるようになると、男性がよくなってしまうタイプの薄毛になり、更に進んで、成人男性に多いタイプの男性型脱毛症を起こすことになるでしょう。
ですから、病院で出される医薬品や、市販の育毛剤などの育毛製品には、男性ホルモンを抑制する成分が配合されることが多いです。ところで、薄毛や脱毛症を起こす男性ホルモンの正体は、テストステロンから変化したDHT(ジヒドロテストステロン)です。
これの働きにより、薄毛が始まったり、進行したりすることになり、テストステロンをDHTに変えてしまう、5αリダクターゼという酵素を抑制することが大切なようです。
頭皮に刺激を与えれば発毛が促進するだろうと考えて、頭部をブラシなどのグッズを使用して叩く人がいることをたまに聞くことがあります。
先に答えを言ってしまうと、この方法は髪の毛自体に良くないだけでなく頭皮や毛根にもダメージを与えることになり、髪の毛が薄くなったり抜けたりする原因になってしまうこともあるのです。
薄毛や抜け毛を引き起こさないためには、ブラシのように先が鋭利なものではなくて、何も道具は使わずに指先のような柔らかくて先が丸いものでマッサージすれば、さほど強いダメージにならずにイキイキとした髪の毛を生やすことに繋がっていくのです。現在生えている髪の毛を健やかに育てていくのが育毛で、髪の毛を作る毛母細胞の働きを活性化させて現在毛がない状態の毛穴から再度髪が生えるように促すのが発毛です。
育毛に近い言葉に養毛というものがあり、現在頭皮に生えている髪をそのままの状態で維持する為のケアを表現するのに使用しています。発毛、養毛、育毛と言葉尻は似通っていますが、これらへの対処方法や原因はそれぞれ相違があるので、それぞれの症状に合っている治療法を選び取ることが肝要になってくるはずです。
いつもしているブラッシング方を見直すことは、頭皮環境を改善して育毛や養毛に効果的となります。
ブラッシングに使うブラシは先が尖っていないもので、また、静電気によって髪の毛が摩擦を起こしにくいものを充分に検討すると良いでしょう。
多少お値段が張りますが、ブラシは人工素材ではないナチュラル素材から作られたものを購入した方がベストです。
それに、先が丸くなっているブラシをチョイスした場合でも、ブラッシングするときには出来るだけ頭皮にブラシを当てずに行うことで結果的に健やかな髪の毛を生やすことに繋がるのです。ペパーミントはメントールと呼ばれてシャンプーなどに入っていますが、髪の毛を育てる効能があるハーブのひとつなのです。
このペパーミントオイルを使用したマウスの動物実験で一定の効能が確認されました。だからといって、オイルを直接頭皮に塗ってしまうと刺激が強烈で逆効果になりますから、興味本位でやってみてはいけませんよ。
育毛効果のあるハーブティーを摂取しようと考えているならば、AGAが発症するときの鍵となる酵素を阻害する機能を持っているローズマリーティーを飲むと良いでしょう。