ガラクタばかりの部屋に
僕はいる
外は雨・風
やることなんか
今はひとつもない
ただ
ただ

半袖だと寒いんだ
気づいた
いらないものばかり積み重なって
思い出なんか
見当たらない
ただ
ただ

曇り空の下
風に揺らされる木を眺めて
枯れた葉が行く先を見送って
葉が見えなくなって
探して
ただ
ただ

無心ってのはこんなことなんだろうか
肌に感じる暖かさなど
今はもう忘れた

ぬくもりが冷めるのなら
夢が覚めるのなら
でもそれが今の 今の 現実の 世界

もしも もしも 誰かに出会い
誰かが僕に気がづいたとしたら
もしも もしも 誰かを愛し
誰かに遺伝子分けるんだとしたら

ねぇ僕
このガラクタばかり積み重なった部屋から
いつか出られるの

忘れたはずの
肌のぬくもりも暖かさも忘れた全てを
思い出せるの