お久しぶりです
東京はすっかり桜も散り、新緑の季節へと移っています
さて、今月の『未來』掲載短歌を載せておきます
今月は7首でした
冷たいと決めつけるなよ手つかずの熱き核(なかみ)に触れてみもせで
ひかりはまた速度を上げて走り出すはらりと紐が解かれた後
時として朧気になる正しさを知りながら言う君の強さは
強がりの肩はおろおろ震えおり君からメールがこないだけで
ゆるゆると金平糖は溶けてゆき真白き水は大河となりぬ
ほほなでるこの風明日は君の住む街へ届いてまつげを揺らす
同じ店同じ時間に通っても日の射す場所は日々移りゆく