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どこにあるのかわからない「HOME」を探して旅立ったあの人

「HOME」にいるはずなのに、ここは「away」だ。

実家にいて「家族」と暮らしてるのにこの気持ちはなんだろう。

ここは自分にとって「HOME」なんだろうか…?

居場所などどこにもない。

内にも外にも。

だからすがるしかなかった。

音楽に。Aqua Timezに。



逃げたくても逃げられない現実から逃げたくて、助けを求めた先は、誰の下でもなく、Aqua Timezという音楽だった。

思い出すと疼く傷だってあるけど、太志さんの書く曲に、あの優しく包みこんでくれるような声に溶けて、コーヒーにミルクをこぼしたみたいに柔らかく交ざり合って、心の苦しかった黒い部分がすうーっと苦しくなくなる。


音楽だけは、傍にいてくれた。

どんな時だって。


だから、やっぱり自分にとってAqua Timezは特別。

きっとこれからもずっと。

重すぎて、あまり人には言えないけど、自分にとってAqua Timezはそのくらい大切な存在。

音楽の力

新潟県民会館 1/14.2013

昨日はAqua TimezのLIVEでした。

楽しくてあっという間で、楽しい時間はとても短かかった。

あの日、封じ込めた思い出の詰まった曲も、LIVEで聴くと暖かくて、涙に濡れたあの曲も、自然と笑顔で聴けて、だからかな、すごく軽やかな気持ちになった。

3年ぶりだったし、まだ2回目で、うまくのれてなかったかもしれないけど、会場がひとつになる感覚、とても幸せだった。

最後、太志さんが新潟が一番盛り上がったって言ってくれた。嬉しかった。

新潟に生まれたこと、自分として生まれたこと、何でこんな家族のもとに生まれたんだろうって、後悔もたくさんある。

何もかも上手くいかない日々に嫌気がさして、もういっそ生きることも辞めてしまおうかと思う時もある。

そんな気持ちに押しつぶされて、どうしようもない日はAqua Timezを聴いてきた。ずっとずっと。

私が生きてるのはAqua Timezのおかげって言っても過言じゃない。

昨日、心の奥から生まれて良かったって思えた。生きてて良かったって。

ありがとう。


LIVEが終わって、部屋で一息ついていたら、涙がこみあげてきた。

この涙はいつものあの、胸が苦しくなる涙じゃない。
もっと、暖かい涙。

幸せを噛み締めてやっと今になって消化してるんだと思う。

あめ玉を口の中で転がすように、余韻が心を抜けて、皆の笑顔が胸に刻まれていく。

私の思い込みかもしれないけど、太志さんがこっちに微笑んでくれた気がした。

私も、笑顔になった。
忘れかけていた笑顔を、この暖かい気持ちを、私はまだ忘れてしまった訳じゃないと気付けた。

幸せだった。

時は一度きり。

だからいいのかもしれない。

過去へ戻ることはできないから、「未来」へ馳せる思いが生まれるから。



だから、また絶対LIVEに行きたいと思いました。
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