ツイッターで流した短文。





【シャンデラ視点】

私のご主人さまは異常なの。
人間の雌と番にならないでポケモンである私と番になりたいのですって。
こんなことが知られたら、頭のおかしなご主人さまはきっと人間達から仲間外れにされてしまうわね。
でも安心してねご主人さま。
ご主人さまの卵はシャンデラが産んであげるから。



キチノボリとシャンデラ。
シャンデラはノボリが子供の頃から一緒にいたからもう姉とか母のつもり。
ノボリはキチ。





【ノボリ視点】

もし貴女が人間でしたら、指と指を絡めながら唇を触れ合わせて生涯の愛を誓ったでしょう。
もしわたくしがポケモンでしたら、動物の本能を抑えることなく貴女を番として子孫を残したでしょう。
しかしそのどちらも叶うことは決してないのです。
嗚呼、美しい貴女とこんなにも結ばれたいと願うのに。



頭おかしい感じで。





【ノボリ視点】

一定のリズムで己の熱を扱き上げる。
その動きに合わせて薄暗い室内に響く粘着質な水音。
部屋の明かりは一つとしてつけていないが、暗闇の中にぼんやりとわたくしの姿は浮かび上がる。
わたくしの目の前。
不格好に開かれた脚の間。
そこにふわふわと浮かんでいるのはわたくしが愛する彼女。
彼女は無垢な光を燈した硝子のような瞳でただわたくしの惨めな姿を間近で見ている。
彼女の暖かい炎に照らされながら、わたくしは己を慰める。
人間の自慰行為など知りもしない彼女の前で。
なんて、浅ましい。

「く、ぁ」

掌で受け止めきれなかった生温い白濁が、彼女の陶器の肌に飛ぶ。
ああ、汚してしまいましたね。
申し訳ありません。
そう言って彼女の肌を伝う汚濁を舌で嘗め取れば、舌に走るジリリとした痛み。
彼女は慌てたように燈した炎を小さくする。
わたくしの舌が焼かれるのを心配したのでしょう。
彼女の炎で焼かれるならば本望なのですが。



シャンデラに視姦させながら自慰してるお兄さん。
ほのぼのも好きだよほんとだよ。





【ノボ←シャン】

シャンデラは悪くないの。
だってずるい。
ねぇご主人さま、あの人間とは兄弟じゃない。
雄じゃない。
シャンデラは雌よ。
卵だって産めるわ。
何故あの人間と繋がるの私もご主人さまと結ばれたいのに。
ずるいずるいずるいずるいずるい、だから、魂を、燃やして…ご主人さまその注射どうするの?



かわいそうに人間に恋したシャンデラは悋気のあまり人間に害を成すようになってしまったので恋しい主人の手で毒殺処分と相成りました。
チャンチャン。