ヒプマイ小話


・ついったに投げた中王区の話
・男の扱いは悪い



『応答せよ』

最後に笑うのは乙女

「かっこよかったねぇ」「私◯◯ディビジョン推しだから」「◯◯くんかわいー」
推し色のリングライトやタオルを握り締めてバトルの余韻にワイワイキャアキャアと観客達がさんざめく。
ふっとライトが消えると誰ともなく甲高い会話はなくなり不自然な程の静寂と暗闇の中、カツンカツンという硬質なヒールの音がする。
ステージに観客の視線が一挙に集まる。
高らかに響くヒールの音はステージ中央で止まり、カッと眩いマゼンタカラーの照明に照らし出される三人の女。
観客の手からバラバラと、色とりどりのリングライトやら、各ディビジョンのグッズやらが手放され彼女らの足元に落ちる。
それまで大切に握り締められていた筈のそれらを彼女らは気にも止めない。
好き勝手な好奇と享楽に熱を上げ浮わついていた女達の表情は一転していた。
その場の全ての女が眉を吊り上げ、全ての女が唇を引き結び、全ての女が怒り抗う者の目をしている。
一つの目的をその場の全員が見据え、前へ進むべく統率された集団の目。
幾千幾万のそれらを煽動するは舞台を支配する三人の乙女だ。

「Just do it !!」
「Just do it !!」
「Just do it !!」
「Just do it !!」
「Just do it !!」

一矢乱れず拳を振り上げ、声を揃えて張り上げる。
憤怒を込めて。
渇望を込めて。

乙女らよ、応答せよ。
しかして掃討せよ。
何に遠慮することもない。
中王へ。
中王へ。
さぁ、革命の時間だ。
空気を揺るがすは乙女らの鬨声だ。

地に打ち捨てられ土で汚れ踏み砕かれるそれらをかえりみる者はその場に誰ひとりとしていない。
前座の出番は終わったのだから──。



中王区からすき


【HQ】岩及小話二発



ツイッタで流した140



【岩及】及川視点


「岩ちゃん童貞でしょ。リードしたげる」

笑顔は引きつってないだろうか。
声は震えてないだろうか。
不意に転がり込んだこのチャンスを逃したら、きっとこの唐変木は二度とこういう意図で触れさせてはくれないだろうから。
初めて口に銜えた男の証は好いた相手のものだというのに酷く苦くてえずくのを堪えた。





【岩及】岩泉視点


「岩ちゃん童貞でしょ。リードしたげる」

そう言うと奴は俺のちんこにしゃぶりついた。
答えはいらないという態度が腹立たしいし下手糞だしで最悪だが黙っていた。
僅かに上擦る声も眼の縁に留まる涙も無視をして好きなようにさせる。
虚勢を見破られたと知ればこのバカは二度と俺に触れてはこないだろう。



ちなみにこの二人きっとちゅーもまだです

【Fate】牛キメラ弓小話



【牛キメラ弓】



槍×牛弓

ニヤニヤと居心地の悪い笑みが印象的な男から牛を一頭買った。
押し付けられたと言い換えても何ら支障は出ない程の安値だった。
部屋の隅に視線を投げれば、微かに上下する毛布の塊から牛の真っ白い髪が飛び出している。
髪の隙間からちらりと覗く異形の耳。
それにはいくつもの穴が開いていた。

『こうも穴だらけでは新しいタグはつけられまい。お前が望むなら焼き印でも当ててやるが、どうだね?』

それらは持ち主を示すタグをつける為に開けられたのだろう。
傷口は塞がってはいるものの、開いた穴は元には戻らない。
耳は本来の形から歪み、裂けてしまっている箇所もある。
男の申し出は即座に断った。
牛とはいえ見た目は人間と変わりない相手にそんな真似をして喜ぶ程、悪趣味ではないというのが最たる理由だが。
此方の反応を楽しむように笑みを深める男が言い放った言葉に、拘束具をつけられ縮こまっていた牛の鉛色の瞳が恐怖に見開かれたのを見てしまったのだ。



終わり
牛弓ほすぃ

【pkmn】想像妊娠ノボリbotIF小話


想像妊娠ノボリbotのIF的な小話

クダノボ?
クダリが酷い
暴力描写あるので苦手な方は注意
ノボリが吐いてる感じの描写あり


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【pkmn】想像妊娠ノボリbot裏話



想像妊娠ノボリbotのノボリが想像妊娠してしまった原因的な裏話。
短い。
モブノボ表現あり。
レイープ表現あり。
直接的な行為描写はありませんが、苦手な方はご注意ください。


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