話題に「黒執事」があって、
書いた記事の最初の二三行だけ読めるからチラッと流し読みしてみたが…
アニメの終わり肯定してる人多いのねorz
話題で黒執事アニメカスって書いたら私バッシングされたりするかしら(笑)
私の定義
悲劇*運命について
*ギリシャ悲劇(かつて神が絶対的だった時代)
・アポロン神の絶対的な予言の元であがき葛藤し、逆らえずに破滅していくオイディプス
*エヴァンゲリオン(90年代/神の不在の時代)
・絶対的なではないが自分にとって逆らえない父の元で葛藤する少年
*デスノート(00年代/個人的な神のいる時代←って私が勝手に言ってるだけ)
個人として他者には秘められた(不安定な)絶対的な存在を自己の内部に作り上げ、邁進し破滅していく。
デスノートの月の場合は神的存在=デスノートorリューク。
で。これが黒執事に当てはまるかなぁ。って予想があった。
シエルにとってセバスは他者には秘められた部分を持つ絶対的存在。
けど、契約のみの繋がりという点では不安定。
アンジェラが出てきた辺りから雲行き怪しかったけど、
こんな綺麗事で終わって欲しくはなかったよ。
公共の電波で、最大公約数的な人が喜ぶもの作るとなるとこういう風になるのかしら
てか それなら真面目に日本人の脈々と続いてきた
儚さ切なさ悲しさお涙頂戴なセンチメンタル根性を疑う
…………チェーホフの桜の園を悲劇的に扱う感性の人種には無理かぁー
どうなって欲しかったかぶっちゃけ話を書くとね
セバスに思いっきり裏切ってもらって、シエルは恐怖のどん底で魂食われてほしかった(爆)
裏切るっちゅーか…あの顔
丁寧に坊っちゃんの世話をして、
部屋を出た後にふと見せる恐ろしい笑顔。
あれが「不安定さ」を見せてた気がしたのに、
あの終わり方されたらショタコンの変態さんのやらしい顔にしかなんねーよ。
(H×Hのヒソカみたいな)
あの顔を生かす演出をして欲しかった。
最後まで坊っちゃんに尽くして豹変したみたいな悪魔の顔見せて欲しかったなぁ。
「執事として醜い姿は見せられない」
じゃなくて醜い姿晒して恐怖を味会わせるとか、自分が信じてきたものへの不信感、
そこから逃げ出そうとするのに逃げ出せない愚かな人間とか、
せめてその位は見たかった坊っちゃんの感情のクライマックスが弱すぎる。
指輪捨てるトコですか?
使用人に指示するトコですか?
曖昧すぎる。
しかも、「正」に走ったら今まで描いてきた「闇・負」の部分が意味をなさない。
指輪は闇のファントムハイブの象徴ではある。
けど、ファントムハイブのシエルにとっては闇社会で女王のために働くことが正であった。
指輪を捨ててファントムハイブから切り離すことで新しい自己が確立されるなら、
もっとに個人的になっていいはず。
確かに「セバスのための魂」っていう意味では個人的になってるかもしれないけど、
表現方法が弱い。分からない。
でも、私としては「自分のため」をもっと主張して欲しかった。
「セバスのため」では目的が変わっちゃうんだよね。
作品として全く一貫性がない。
セバスも酷い。
あれじゃ腐女子やミーハー女が喜ぶセバスだよ。
セバスの目的はシエルの魂を喰うことで、
シエルの世話をするのは手段でしかないはず。
けど、見てくれは世話してる方がキレイでカッコ良くて、
シエルの事をホントは大切に思ってたんだぁー感動って思わせるはず。
虫酸が走るわ。
この作品、
ハナッから「セバスはシエルの魂を喰う」っていう結末は変えられないはず。
だったら悲劇はちゃんと悲劇にしてくれ。
変にオセンチにまとめてほしくない。
それだったら別にアナザーストーリー(妄想)として同人誌読んでればいい。
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何回も書き直したり消えたり…。
だからこれでアップする。