話題:創作小説
おはようございます!
パチパチありがとうございます(´∀`)
昨日の夜に更新するつもりでしたが、寝落ち&切りが悪かったので、取り敢えず書けた分だけ更新します(^_^;)
このペースで行くと、完結まで10話前後になりそうです。
のんびりお付き合い頂けると嬉しいです(^◇^)
ではでは、追記よりどうぞ★(*''*)
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姿見に写る女王の姿な自分。
と、言うことは。
つい今しがたの、リオンへの叱責は、その…。つまり…。
(敬愛して止まないセリアにあんな酷い言われ方をしたんだよな…)
実際問題、怒られても仕方無い事をしでかした訳で、アリル自身は言葉を覆す気は毛頭無い。
しかし、セリアの口から発するのなら…。
もう少しだけ、ソフトにするべきだった。
厳しい言葉はアリルの口から言えば良い。
何故、自分達が入れ替わったのかは皆目見当がつ無い。
クラクラと目眩のする頭を押さえながらリオンに向き直った。
『リオン?』
呼ばれたリオンは、ビクリと身を震わせる。
大きな瞳には涙が溢れていた。
『セ…、さま…』
『泣かないの。リオンは、偉大なるエリュージャル王国の四大聖神の一人でしょう?』
人指し指で、涙を優しく拭ってやる。
まだ緊張は解けていないのは、表情や小刻みに震える身体を見ればわかった。
『はい…』
『さっきは、少し言い過ぎた…わね。ごめんなさい。
でもね、ああいう事は今後控えた方が良いと思うの。私だけでなく、他に誰かがいたら大惨事になってしまうのよ?』
『ごめんなさい…』
『幸い、アリル神が庇ってくれたお陰で、ケガも無いわ。気にしないで大丈夫、よ!』
リオンと同じ目線に身を屈め、優しく諭す。
女言葉を話すのも難しいが、それ以上に自分の名を口にするのは妙な気分になる。
『ありがとうございます。セリアさま。
セリアさまにお怪我が無くて、ほんっとうに良かった…』
漸くぎこちなく顔を綻ばせる。
しかし、『でも…』と続けたリオンの言葉に、卒倒しなくて良かったと後にアリルは思うのであった。