話題:創作小説
こんばんはー!
またしてもパチパチありがとうございました(´∀`)
寝る前に書けた分だけ、アップしていきます!
※余談ですが、タイトルは幻の花って意味です。(間違ってるかもだけど…)
今のと今の所はタイトルに意味はありませんが、オチで絡ませれたら良いなぁ。
では、追記よりどうぞ★(*''*)
***
『ー…さま。セリアさま!』
ふ…っと目を覚ます。
薄ボンヤリとした意識の中、視線だけ辺りを見回すが、見た事の無い景色だった。
『ー…。ここは…?』
『ここは、あなた様の御寝所でございますわ。セリア陛下』
寝台の傍に控える侍女に言われ、ハッと意識を覚醒させた。
そうだ。
自分は、セリアを庇って池に落ちたのだ。
幸い、身体に多少の違和感はあるものの痛みは無い。
であれば、セリアの安否を確かめるのが先だ。
『セリアさま!』
聞き慣れた声が聞こえた。
リオンとティニアが泣きそうな顔で控えていた。
『ティニア、リオン…!』
『セリアさま、良かった…。ごめんなさい!』
『リオンも、じゅうぶんに反省しています。どうか、ご慈悲を…』
口々に詫びの言葉を述べるも、アリルは許せなかった。
万一、先程の魔法がセリアに当たり、ケガでもさせたらどうするのか。
女王を護るべき立場の者が、傷付けるなど言語道断である。
スッと寝台から下り、リオンの前に立つ。
瞳と瞳が交わる。
両者のそれに笑みは無い。
『リオン、あれは、どういうつもりだったんだ?もし、あの時に陛下に魔法が当たっていたら、一大事だったんだぞ?』
言葉の意味が理解できているのか、リオンの大きな瞳に困惑の色が広がる。
『四大聖神としての自覚を欠く行動は、慎んで頂きたい。聞いているのか?リオン!』
『セリアさま…。どうされたのですか?男の人みたいな、口調なんて…』
『リオン!ふざけるな!今は陛下は関係ないだ、ろ…?』
先程から、ひしひしと感じる違和感。
目線が妙に低い。
声が高い。
周りの呼び名。視線。空気。
極めつけはー…。
先程から視界に入る黒髪だ。
(黒髪……?ぼくの髪は銀髪だぞ)
嫌な予感しかしない。
寧ろ、予感は確信に変わりつつある。
(まさか…。嘘だろ…?)
寝台からすぐ傍にある姿見を見て、愕然とする。
姿見の中には、間違い無く、敬愛すべき女王セリアの姿があったのだから。