会社からの帰り、
Nさんからラインが入った。
『これから帰るよ。』
昨夜
元奥様の家に泊まり、
今日はお子さんたちと過ごしたのか、
それとも元奥様と一緒だったのか…
スタンプをひとつだけ返して、
私も家への道を急いだ。
『ぁ…』
Nさんにおすそ分けしようと
実家の庭で実をつけてたブルーベリーを持っていた。
本当は、
今日は会いたくないって思ってたのに、
Nさんに電話をしちゃった。
『今、どの辺り?』
少し先のコンビニの駐車場で
Nさんは待っててくれて
『はい、無農薬のブルーベリー。
今朝収穫してきたの。』
Nさんの車の後ろのシートに、
大きめのバッグが置いてあった。
いつも手ぶらで出掛けるじゃないの。
ブルーベリーを渡してすぐに車から降りるつもりだったけれど、
何故かNさんが手を握ってきた。
『次の休み、どこに行こうか(^^)』
Nさんはいつもと変わらないのに…
お子さんの車を磨いたとか、
父の日なのに、オレが働かされたよって、
嬉しそうに話すNさん。
『最近の休みは、
変なおばさんに付き合わされてるもんね。
お子さんたちにも申し訳ない…』
『オレはそっちの方がいいんだよ。
ぷくぷくさんと一緒にいるのが楽しいから(^^)』
自分のちっちゃさに
泣きそうになった。
隣にずっと止まってる車がいる。
『chu〜ができないじゃんか(´-ω-`)』
Nさんは残念そうだったけれど、
今夜は、
そんな気分じゃなかったから、
おやすみを言って車から降りた。
こんな時の自分が 一番嫌い。