人の気持ちは分からない。
自分の気持ちも分からない。

あの子が何を求めてるか分からない。
もう一人の私のようなあの子。
あの子が傷付くことは
私が傷つくようなもので。
あの子が笑えば
私も笑えて。

きっと何かが、どこかが
少しだけ違えば、
私はあの子で
あの子は私で。

でも分からない。
私はあの子じゃないから。
そして
あの子も私じゃないから。


信じられないのは私で
弱いのは私で
独りが怖いのも私で。


優しいのはあの子で。



「何が出来るか」なんて
おこがましくて
自己満足で
「助ける」なんて
私には絶対できなくて。
そんな酷い言葉なんて
他になくて。

結局私は
無力で
弱くって
怯えてる。


「そばにいるよ」なんて
あの子にとっては
薄っぺらな言葉で。
でもその言葉しか
私はかけられなくて。

「SOSに気づいて
手を差し出せる人間になりたい」
だなんて到底無理で。
しかもそれは私の自己満足と
「独り」っていう
恐怖から逃げるためであって



私はあの子にとって友達ですらなくて、
ただの同じ傷をもってる人なだけで。




もう、




本当に無力だな。