* 色想 *

憧れは

自分を強くする

反対に

悔しさも強くする

自分だって頑張っている…

けれど…

憧れには叶わない






―悔しい―







追い付こうと背伸びをする

背伸びでも届かないなら


飛んでみる





憧れてもらえるほどに





この頑張りはいつか



自分に返ってくるはずさ






―抜かしてみせるさ―









うさぎとかめの、物語

今すぐ逃れたい…

現実から目を背け

真っ黒に心を塗り潰し

葛藤という自分の迷いを

吐き出したい



今の自分はとても醜い

鏡の裏側の自分が笑う

私の心の弱さに笑う



―違う―



本当は弱い自分なんて

知りたくもない

信じたくもない



本当は



本当は―…







弱くなんか…ないんだ…







…………………………

さわさわ

さわさわ…

木々の揺れる音

葉っぱが重なり合う音

胸がざわめく音





灰色の空が呼んでいる






孤独な私を…

君はいつも一生懸命だね

僕は…

駄目だ

君にはなれない

なれないけれど

なろうとする努力は出来る

僕は…

少しでも近づきたい



そして

いつの間にか

惹かれてしまっていたんだ…




頑張っている君に、ね…

寒き夜に

一人で歩く

帰り道



星空の下で

足を止め

今を忘れる



嫌な事は

お星様に

消してもらいましょう