話題:素直な気持ち

あの子への好きに波がある。元々、タイプとかそういうのではなく、なんとなくで付き合ってしまったからだと思うけど、知っていく内に惹かれていったのは事実。理想通りのひとと付き合えるなんて、あたしには無理だし、そんな微塵にしかない可能性に賭けるよりも妥協していくことも必要だし、生活を共にすることを考えたりすれば、理想通りのひとよりも長続きしそう。
喧嘩は少なくなったけど、彼への思いは今のところ、平行線。だけど、別れるなんて考えられないし、ここまで来て、ばいばいなんてしたら彼が可哀想ってのは便利な言い訳だけど本心。良い部分も悪い部分も見てきたから、こんなよわい子を簡単には捨てられないくらいには情が芽生えた。だけど、心のどこかでは、しあわせになりたいと思っているから、その時は彼を手放してしまうのだろう。彼には内緒、ごめんねとは言わないよ。

前髪が長く、細身で臆病そうな男に強引なキスをされる夢を見た。腰が抜けるくらいに官能的で、ときめいた。起きてもその余韻は抜けなくて、自分気持ち悪いなと思った。こんな不埒な夢を見るなんて、欲求不満か。年下くんに会いたくなった。




上司に教えてもらってる時、手をわざと触ってきたり、横にぴたりとくっつかれるのも、帰宅してからの大した用事でもないのに電話してくるのにも慣れてきた。これ以上のことはしてこないし、されても思いがないからあたしは平気なんてなるけど、それをあの子は許さないでしょう。彼があたし以外の女にそんなことされたら、殺したくなるくらいに嫌悪感を抱くから、この程度で留めてくださいね、上司さん。