話題:記念日

半年が経った記念の日。なのに、喧嘩をして別れそうになった。

ただの口論が大事に、あの子は公園を飛び出して、駅へ。これでいいんだと思った。だけど、息が詰まりそうで、泣き出しそうになった。駅へ向かえば、時既に遅し、彼は家へ帰る電車へ乗っていた。せめてもとプレゼントを渡したいと電話して、落ち合う。再び、口論に。仲直りしたい、別れたくないのに、素直になれない。涙も溢れて、彼がじゃあね、と背中を向けて歩き出した。嫌だ、嫌だ、追いかけて、腕を掴む。待ってよ、と話し合い、別れないことに。

だれかを失うこと、半年も育んだ関係、そんな簡単には切り捨てられない。もしかして、これが、愛なのかと思った。

そのあとは、求めるようにセックスして、泡風呂ではしゃいで、高い和食屋に入ってしまい、もう、こういうところは入らないと誓い、アイス食べて、喫茶店でまったりして、帰った。

半年記念に彼から、くまのぬいぐるみを貰った。あたしは、お揃いのティーポットとマグカップをあげた。

今は、ただ、彼を失えないなと思った。

ありがとう。