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不透明なこころ

話題:デート

待ち合わせ時間が過ぎても来なかった。連絡しても返信がない。え、まさかのドタキャン。嫌だ。改札を飛び出して、彼と一緒に行った公園に行った。お家に行くのは迷惑だろうなと思ったから。

約束から20分が過ぎた頃、ようやく、連絡が来た。とても焦っていて、間に合うと思ったから買い物に行ったけど過ぎちゃって、連絡しようとしたら携帯の料金を払い忘れて止められたと。なんで、約束ギリギリに出掛けるのだろう。その神経に苛ついた。携帯の料金を払い忘れたのも自分のせいだし、それなのに、なんで、あたしが怒られているのだろう。

公園で会っても喧嘩。止まらぬ不満が溢れるばかり。このまま、終わってしまうかもしれない。そう思わせるくらいの不満の羅列に爆発。もういい、と帰ろうとすれば、そうやって置いてくんだと言う彼に聞こえないフリして歩いていれば、逃げるな、とつよく腕を掴まれる。なんだかんだと彼もあたしがいないと駄目なようだ。そのまま、彼の家へ行き、用意してくれたお昼を食べて、手土産にと持参したお菓子を食べて映画を観た。

その後もなんだか、好きと言う気持ちが見えなくて、彼に近づくことが出来なかった。そんなあたしに、今日はずっと、そこにいるの?と離れたところに座るあたしに尋ねた。煮え切らない返事をすれば、拗ねてしまった彼。だけど、そのままでは嫌みたいで、頭をグリグリして来た。痛い、と言っても続けて、こっち来てよと隣に呼ぶ。仕方なく、隣に行けば、彼に抱きしめられて、懺悔を聞いていた。ごめんねとすきを繰り返す。そんな彼を見ていたら、少しずつ気持ちが戻って来て、頭を撫でてあげれた。うれしかったようで、そのまま、キスをされ、セックスした。

帰る時間までべったりされ、懺悔と愛言葉を繰り返す。そんな彼にいとおしさを感じながら帰る道は、ひどく淋しく、地元に着いた時は、ひとりであることを実感させられ、彼の必要性を感じた。
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