話題:やっぱり、好きだ。
目を覚ましてから、通勤の電車の中でぽつりぽつりとラインを送る。生活リズムのちがいで返信は、あたしの仕事が終わるまでは読むことはできない。一晩、眠ると頭もリセットされて、冷静になっている。あー、終わってしまうのかな。そんなことをぼんやり思いながら、自分の気持ちを並べてゆく。思い出すとなんだか、微笑ましくて、失いたくないと思った。だけど、こればっかりはあの子が決めることだからとあたしは、あたしにできる最善を尽くすことに専念した。
読み返すブログ。色々と書いてあった彼のこと。懐かしいなと思ったり、いとおしくなったり、よかったところを忘れていた。どうして、嫌なことで良いことが消えてしまうのだろう。悲しかった。
たった、数ヵ月でも培った時間がある。それは、紛れもない事実。見失っていた。自分の都合で、決めつて見ていた。ごめんね、と素直に思った。
仕事が終わり、帰りの支度しながら、心の準備をしていた。どんな答えでも受け止める。不安になりながら、ラインを開く。彼からのことばをゆっくりと噛み砕きながら読んだ。最後の一文、「初心に戻って、俺と付き合ってください」ひどく安堵した自分がいた。初心に戻って、と言う表現は微妙だけどひと安心。
失う前に気づけてよかった。失ってからでは、遅いから。
話題:恋人との電話
見事に喧嘩。聞く耳を持たないとは、このことだと言わんばかりの開き直りに呆れながらも相手をしたあたしを褒めて欲しい。なにを言ってもだめだなとは思っていたけど、ここまでかと心折れそうになりながら、言葉を紡いだ。
互いに、負けず嫌いな部分があるから、両者引かず、みたいな。あたしが折れてあげれば済むけれど、それじゃ意味がない。ちゃんと決着をつけないと。
あの子の話を聞いてれば、自分に似ていて、なんか、無意識にあたしの話し方や思考を真似していると言うか、移っちゃったんだなあと思った。だからかな、余計に苛つくの。好きな人って、傍に居るからか似てくるんだよね。あたしだけなのかな。相手があたしみたいなことを言い出すの、よくある。
そのまま、睡眠時間を削って話しても解決はせず、気づくと2時間が経過していた。そろそろ、寝ないと起きれないと思い電話を終わりにし、朝を迎えた。
目を覚まし、携帯を見ても彼からはなにも届いていなかった。