頭髪が新しく生えて成長してから自然に抜けるまでのフェイズをひとまとめにして英語でヘアサイクル、日本語では毛周期と言っています。
非AGAの人の場合、成長期はもっとも長く2年から数年に及び、退行期には成長が遅くなり、それから毛包が休止する休止期に入り、自然に脱毛します。
AGAの場合はこの周期が乱れて主に成長期の髪の短命化が進み、何年も維持されるべき毛髪が成熟を迎える前に休止期に入って抜けてしまうのです。
ご存知かもしれませんが、髪の毛の成分はタンパク質が中心です。
髪の他にも、人間の身体ではタンパク質から成る部位があちこちにあります。
体内に取り込んだタンパク質は生命を維持するために求められる場所に重点を置いて補給されることから、もし無くてもどうということもない髪の毛まで行き渡るまでには満足な量を摂取しなければいけません。
そのため、育毛時の食事では、 タンパク質をたくさん含んでいる大豆などを盛んに摂取する事が欠かせません。
生え際が段々後ろに下がってきてしまったら、速やかに男性型脱毛症の検査を受けた方がいいです。
男性型脱毛症の特徴であるのが生え際や頭頂部付近の激しい抜け毛なのです。
もちろん、生え際の抜け毛がひどくてもAGA以外の原因の脱毛かもしれません。
ただし、脱毛原因がAGAならば、市販品の育毛剤では髪が増えることはまずないので、時間とお金が無駄になってしまいます。
少しでも早く効果的な治療を行い、これ以上の抜け毛を起こさないためにも、抜け毛の原因がAGAなのか違う原因なのかを検査した方がいいでしょう。
頭髪の量が少なくて困っている人たちは色々な種類の食べ物を摂れていなかったり、規則正しく食べる習慣を持っていなかったりするケースも多いです。
栄養がたくさん含まれている魚を食べることを常に頭におき、髪が育つ力を補助しましょう。
特に青魚が含有しているDHAやEPAは血液のドロドロ状態を改善し、サラサラにする効果が期待できるでしょう。
体のすみずみまで新鮮な血液がスムースに巡り、心臓よりも高い位置にある頭皮まで栄養がしっかり届くようになることで育毛が可能になるという理論です。
ちょっとずつ毎日の食事の中で魚を食べる頻度を多くしていくことで、身体も頭皮も元気になっていきますので、肉を減らし、替わりに魚を食べることを頭においてください。
AGAは珍しい病気ではなく、男性ホルモンの分泌が著しくなる思春期以降なら誰もが発症する因子を持っています。
これはAGAだと言いうる年齢については特定の判断基準はないのですが、10代後半の未成年者の薄毛でもたしかにAGAであると認められる場合があります。
ただ、男性ホルモンの影響が強いのか、それともストレスや免疫疾患に由来するのかを自己診断するのは危険ですから、早いうちに専門の病院を受診するべきです。
それから、AGAに効果を発揮する治療薬のフィナステリド錠(商品名プロペシア)は、男性ホルモンの働きを弱める薬ですし、未成年の使用の安全性が確認されていないので、10代では処方してもらえません。