髪の悩みがない人でも、普通、髪は一日に50本から100本は自然に抜け落ちます。
それに、季節の変化によって抜け毛の本数が増えたり、逆に髪が良く伸びたり発毛が促される季節もあります。
最も抜け毛が多くなるのが、夏の終わりです。
梅雨による湿気と真夏の強い日差しというストレスが重なり頭皮自体の力が落ちている事、それに人間の体の自然の摂理として季節の変わり目は髪が生え変わるのに適した時期と重なるからです。
育毛剤といっても色々なタイプがありますが、国産のものだと多くの場合、グリチルリチン酸ジカリウムという、あまり聞きなれない名前の成分が入っています。
漢方薬としてはよく知られている甘草(カンゾウ)から、強い甘みのあるグリチルリチン酸が抽出され、この物質にカリウム塩が加わって、抗炎症剤、抗アレルギー剤として、医療の世界でよく使用される化合物となります。
これが育毛剤としてどのように働くかというと、異常な抜け毛の原因となりやすい頭皮の炎症を抑えてくれ、フケ、かゆみを大きく改善してくれます。
グリチルリチン酸ジカリウムを成分とする育毛剤、育毛シャンプーなどの育毛製品は、髪にやさしい、健康な状態を保つことにより、薄毛対策とするものです。
ドラッグストアの女性用の美肌サプリコーナーで見かけることが多いコラーゲン。
ピンク系の外装で抵抗を感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、育毛効果も期待できると言われています。
コラーゲンと髪が同じタンパク質だからといって、直接結びつくわけではありません。
が、コラーゲンが消化されていく中で得られるペプチドや豊富なアミノ酸が皮膚や髪の再生に貢献しているようです。
摂取しつづけていくことで頭皮細胞の生まれ変わりが促進されて健康になるので抜け毛が減少し、パサつきを抑え、髪の成長が促進され、白髪が改善されたという経験談もあります。
色素を作る力が完全になくなった人は無理だと思いますが、毛乳頭が弱っている人の場合は色や太さが濃くなって髪全体が黒々してくるということがあるようです。
コラーゲンはゼリーで摂れると思っている人もいますが、市販のゼリーのほとんどは海藻由来の凝固成分を使っており、ゼラチン(コラーゲン)を使用していません。
効果を得るのに必要な量を普段の食事からとることは難しいので、タブレットやグミ状のサプリも出ていますし、ドリンクやデザート状(ゼリー)の製品もありますので、それらを利用すると手軽で確実でしょう。
育毛はどういったタイミングで始めるべきかというと、思い立ったその時に始めるべきです。
遺伝が原因なのか自分は十代の頃から抜け毛に悩んでいます。
実際にこういった声も多くみられます。
なので、今この一瞬にも始める決心をしてみてください。
それだけで一歩結果へと近づいています。
髪の毛は間違った情報に流されず、正しいケアを行うこと、また、生活習慣を改善することも重要です。
髪の毛・地肌へのダメージを減らすなど、自分にはまだ早いと思うかもしれませんが、そんなことはありません。
若いときからの髪のケアが必要不可欠です。
育毛のために良い食べ物は何かと聞かれれば、海藻類、例えばワカメや昆布を思い浮かべる人もたくさんいるだろうと思いますが、実際には育毛の効果はそれほどではないとされているのです。
ある特定の食べ物を食べることにこだわるのではなく、栄養素の中でタンパク質やビタミン、ミネラルをまんべんなく摂ることが必要となるでしょう。
それとともに、食べ過ぎることがないように気をつけていくことも大切です。