大人になりたくないと夜な夜な唱えながら
眠った果ては何になれたのだろう

大人になりたくなかったこと
忘れないと何にもなれないのかも知れない

いつ迄も子供のようで
老いるより先に衰えている

私はどんな未来を思い描いていたっけ
明確なものなんてなかった気がする
なにか自分より強い背中に守られたかった
それだけかも知れない
逆のことばかり言ってきたくせに
私は周りに大事にされて生きていたいひと

一人でも平気だと思っていられるのは
一人でも平気だと思えている間だけだ

思い出すたび磨かれてしまう記憶は
今よりよっぽど心を惹く

簡易な鍵のついた小さな引き出しが
途方もなく増えて
どれにも価値がなくなっている

今思い出した記憶は本当の記憶なのか
磨くための記憶なのか
夢の材料ばかり増やして生きている

眠りに埋もれるのが好きなのに
起きると後悔するのは
現実を生きられている証拠なんでしょう
ひとまず安心しました

シャワーを浴びよう