名前の無い本棚を見つめて
名前のある感情が芽生えても
しまう場所が無いの

行き場の無い感情は
垂れ流された下水道に溜まり
腐敗していたけれど
爆薬でそれを壊していた

これは人類が生まれたあの日に
あり得る事だとしたら
ダイナマイトで全てを真っ白に
無かった事には出来ないだろうか

産まれるずっとずっと前に
全てをひっくり返して
さようなら、と囁くの