ツイッターで流したnot CP短文。
ドリーム注意。
カニバ注意。
でも別に食べてはいない。
食べた後と食べる前。
あと匂わせる程度のスカ要素。
名前変換はないです。
【▽カニバ夢(クダリ視点)】
ボクの身体中がボクの意思に反して老廃物としてあのコを外に出そうとする。
チガウ。チガウ。
それはチガウんだ。
いくらそう思って内に押し留めようとお腹を押さえても、内臓は捩切れるように痛んで脂汗が止まらない。
「いやだ、いやだ、いやだよう…」
歯の根が噛み合わない。
すぐ傍まで迫っている喪失の予感に涙が溢れる。
その涙の一粒ですら惜しいのに。
失うことが怖かった。
ボクの前からあのコがいなくなってしまうことが。
だから一つになりたかった。
なれたと思った。
「出ていかないでよう…」
あの時感じた充足感と幸福感はもう欠片も残っていないんだ。
別に夢じゃなくてもよかった。
トウコでもよかった。
ノボリでもよかった。
【▽カニバ夢(主視点)】
「こうすれば、ぼく達はずっと、ずっとずっと一緒にいられる」
ね、すっごい名案!
そう言って、目の前の大好きな白い人は嬉しそうに、本当に嬉しそうに笑った。
止めておいた方がいいよ。
私がそうたしなめれば、彼は無邪気な笑顔を一転させ憤怒に歪めた。
「なんで、そういうこと言うの。きみはぼくとずっと一緒にいたくないの?ねえ、ねえ!ねえ!!」
段々と大きくなっていく声量と興奮に荒くなる息遣い。
彼の掌の中にある私の手は握り潰さんばかりに力を込められ、爪が食い込んだ皮膚からは僅かに赤色を覗かせていた。
こうなってしまえば、彼に私の声など届きやしないのだ。
諦めたように溜め息を吐けばそれが更に勘に障ったようで、強かに頬を張られ、そして強く強く抱き締められた。
力の加減などなく、背骨が軋む。
息苦しさに耐える私の耳元で鼻をすする音がして、顔を埋められた首筋が少し濡れた。
「ねえ、ねえ、おねがい、ぼくとずっと一緒にいて。どこにも行かないで、おねがい」
そう言って、みっともなくすがり付いて泣いて懇願される。
そんなことされれば、私には断る術はない。
私はこのどうしようもなく子供で、泣き虫で、臆病者な彼を愛しているのだから。
ジンジンと熱く痛む頬を彼の灰色の髪に刷り寄せ、頷いた。
ああ、でも。
私は涙で潤んだ瞳を細めて幸せそうに笑う彼の頭を撫でながらぼんやり考える。
きっとこの人は後で酷く泣くことになるのだろう。
その時に私はどうやって彼を慰めればいいだろう。
泣かないで、と抱き締めたくとも、私は彼の腹の中。
カニバクダリの前の話。
この後にクダリたんは排泄我慢することになるんだね。