ツイッターで流した140字短文。





【モブヒソ】

少年は街灯から逃げるようにいつもその路地裏に立っていた。
子供とは思えぬ妖艶な声で通り掛かる男や女の袖を引く。
「ねぇ、ガムをちょうだい」
細い手で袖をついと引かれ、私は蜂蜜色の頭を見下ろす。
「そんな物でいいの?」
少年はとろけるような笑みを浮かべる。
「そんな物でいいんだよ」



以前呟いた身売りヒソカ。
モブ×子ヒソカうまいです。





【シルイル】

「またキキョウに似てきたな」
そう言って大きな掌が優しく髪を撫でる。
昔から父は俺の髪が好きだった。
俺の髪を見ては母に似てると囁く。
以前それが嫌で無断で切ったらそれはもう強かに殴られて顎の骨が折れた。
「お前が一番母親似だ」
そう言って分厚い唇がキスをする。
俺を見て欲しいのに。



一方通行シルイル。