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まるで血液が







どくどくどく
なんだか懐かしい音で目が覚めた

どく、どく、どく
嗚呼愛しい人の心音の様で
優しい嬉しい温かい


もっともっと
聞いていたいな 駄目かな



「もうちょい労れよお前」
やっぱり無理をさせたらしい
顔が真っ青になっちゃった


ごめんね大好きな人
僕は愛することに手加減なんてしない主義なんです!


痛いのは嫌いです!
でもセックスは受け身なんだ
そんな僕の何処かは傷だらけ


嗚呼起きないで可愛い人
アンタの顔が真っ青過ぎるのは宜しくない(例え何故か分からなくても、だ)



##アイシテル






「じゃあ終わらせようか」

そう言って微笑んだのは白装束のあの男


誰が僕を殺してくれるのだとか
もう世界の平穏なんてどうでも良いとか

頭の中で思考がぐるぐるしてたけど



「良いよ」
その一言で
なんかどうでも良くなった



大好きで大嫌いな僕の世界へ
最初で最期のさようなら

























優しい羊水に抱かれて
わたくしの心は眠る
傷だらけの身体に触れる
あの子はまた迎えに来たのね


「御休みなさい」

今生では一度目
総算では何千回目かの言葉


「確かに届けました。」



シャラン シャラン シャラン

あの子に何が





なぁハルカ
俺はちゃんと約束を守れたと思うか?


ごめんな。あの子がお前そっくり過ぎて、可笑しいよな。似て嬉しいと思ったのに


俺は父親にはなれない。
最低の屑野郎だから、なぁハルカ


早くお前の近くにいきたいよ
でも、せめてあの子が俺から離れるまで、

(ごめんなさい)


最低最悪の父親で
せめてお前を護る為だけに死ねたら


俺は約束を果たせるかな




















嗚呼、君の声が俺を呼んでいる

(永遠海底)

俺が君を守るよ
幼い記憶が息を吹き返す
あの黄緑色をした優しい風が
僕らを育む全てだった様に

君は俺を育む海の母の愛を
心地好い海底に頬を寄せて
掌に君の体温を感じるのが
昔も今も大切な事で

大好きよ
今も変わらず僕を呼ぶ君
セピア色をした細い腕
小さな足で空を駆け回る貴女
変わらぬ夢を変わらぬ記憶を
抱き寄せた肌は未だ変わらず


貴女しか見えない海の中
沈まない海底で産まれる夢を見る








(永遠海底)


ホラ、何時までも届かない掌
君が俺を愛してる間だけ



だから

ねぇ、僕だけ見てて
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