もし、黒子っちが自分以外の誰かを選んだとしても目伏せてそっかって呟くだけの黄瀬君

悔しさや寂しさが無い訳じゃない
泣きたいけど、黒子っちの前じゃ泣けなくて

好きな人が幸せになってくれるならそれが一番良い
こうだったら良いって思い描いた未来とは違くて、自分は側に居れなくても、それでも黒子っちが幸せなら

そう思うのに、締め付けられるみたいに痛い

幸せになって、やっぱりこれで良かったんだって心から思えるくらいに幸せになって見せつけて、諦めさせて

ごめんね、確かに幸せ願ってるのに、口には出せない
俺以外となんて絶対に嫌だなんて泣き喚くほど子どもじゃないけど、笑ってお幸せになんて言えるほど大人でもなくて

広がる苦い感情をお願いだから早く、溶かして