今月からなぜか急に残業が増えた。
理由としては
「正月明けで仕事がたまってるから」
「会議が近いから」
「俺がもうすぐ現場からいなくなるのでその前にこき使っとこうというこんたん」
以上が考えられる。
現場の雰囲気はいいし、遅くなっても22時ぐらいなのでそんなにたいしたことはない。
しかし残業の理由が「俺がもうすぐ現場からいなくなるのでその前にこき使っとこうというこんたん」だとしたら…
明日俺はトイレの便座に座り1時間ほど過去を懐かしむ事になるだろう。
あの子は今どうしているのだろうか…と。
「仕事の過去じゃないのかよ」だと
?
それもそうだね。
あの時たまたま行きついたピーなホームページのURLはなんだっただろうか…と。
思い出…英語で言うとメモリアル…それらはつきることなく俺の便座タイムを楽しませてくれる事だろう。
しかし今日はそんな俺の空気を嗅ぎつけてか
「こうさん。それかかりそうだったら明日でも大丈夫ですよ。」
俺はその時将来はこんな男になりたいと思ったものである。なにせ俺がそれを明日に回したらその人はさらに残業を積むからだ。
こんな人に迷惑をかける事がてきるだろうか?できやしない。
その後残業する事30分。またあの人が俺に声をかけてきた。
「こうさん。明日の仕事は何がありますか?」
「明日はこの束を片付けていく予定ですよ。まぁなんとかしますよ。w」
辛い表情など見せるわけにはいかない。これだってもう少しで片付けてやりますよ。そんな気持ちで俺は答える。
「あーそうですか。」
そうですとも
「実はですね。明日お願いしたい事がありまして」
ん?
「今からこれをアップしとくので明日中にお願いします。」
帰すきねー
お前らこれが社会だよく覚えておけ。
そしてその人はさっそうと帰っていった。お腹をさすりながら帰って行く姿は俺に「お腹すいたんだよ」と語りかけているようだった。
俺は思ったね。
「お前さっきスーパーで弁当買ってきて食べてたじゃねーか」とね。