小学生の頃からの友達と4人で晩御飯を食べに行ってきました。
めっちゃ楽しかった。
だけど。
言わなきゃいけないわけじゃないから良いんだけど、やっぱり彼女が出来たことを話したくなる。
でも周りはノン気だから言えない。
一人は知ってるけど。
彼氏出来た?とか聞かれても答えに困る。
悪いことはしてない。
でもやっぱり言えないのは世間体を少なからず気にしてるからなんだろうな。
女子校に通う私に無邪気に「やっぱ女子校ってレズとか居んの?」と聞いてくる。
目の前に居るよ。
言えなかった。
言っても「まぢで!!?」で終わるのはわかってる。
ビアンなの?じゃあ友達じゃないなんて言われないのは分かっててもやっぱり怖い。
いつか胸張って言いたいな。
一生の恋人が出来たよって。
私は女の子に恋をしてるんだよって。
きょんこ……好き………。
寂しいんだろう。
きょんこが恋しくて恋しくてたまらない。
目についた物に手当たり次第ギュペシルクを吹き付けて抱き締めてみる。
一瞬二月に私は還る。
ほんの一瞬だけ。
後は余計に寂しくなる。
でもやめられなくて。
今も私の左手にはギュペシルクの香りのするカピバラさんが居る。
カピバラさんじゃ代わりになんてならない。
そもそも代わりになれる人なんて居ない。
きょんこじゃなくちゃ。
この世界でたった一人の大切な人。
大好きだよ。
言わなきゃ良かったのかな…。
母親にならなきゃ真に理解出来るはずの無いこと話してさ。
これで別れようとか言われたらただの自殺行為だな。
元気づけなきゃなのに墜落させて嫌な奴。
なんで彼女かこんなにも卑屈で我が儘な私に親身になってくれるのか分からなかった。
やっと素直に受け入れる態勢になって、考えてみたら簡単な答えだった。
今度こそ本当に大事にしよう。
私は極度の寂しがりなんだから、自分に構ってくれる人を誰よりも大切にしなくちゃいけないんだ。
また宝物が増えたよ。