『リュック』


あぁまた君を

思い出したんだ

街の中で突然だけど

やっぱりまだ

完全に忘れられないのだろう

やっぱりまだ

愛してるんだろう


みんなの前では

強がって

もう忘れたよ

なんて言ってみるくせに

自分自身には

嘘はつけなくて


悲しくて

苦しくて

切なくて

泣きくずれては

二人の思い出に

ひたってまた

一人虚しくなるんだよ


出来るのならば

やっぱりね

こんな夜には

あなたに側に

いてほしいんだよ

忘れようとして

隠そうとして

いろいろやってみたけれど

空回りばかりで

一体なにしてんだろ?

の繰り返し


あぁ今の自分には愛が足りない

あなたが足りない

あなたの愛が

たくさんほしいのに

あなたはもういない

大好きだよって

もう言えない

たくさんの

思い出があるほど

なかなか気持ちの

リュックは軽くならなくて


とりあえず今は

全部おいておこう

新しいリュックを

せおって

また新しい

旅に出よう

そして今誓うんだよ

この新しいリュックには

今までより素敵な

最高の愛詰めてやるって