あっという間に、彼と付き合って一年半が過ぎた。いろんなことがあった。もうダメだと思ったこともあった。それでも一緒にいる。それでも、一緒に居ることを選んだ。
共に生きることはとても難しい。行きてきた環境も価値観も全く違う。ただ、共に生きることはとても楽しい。難しいことを二人でこなしていく。とても、楽しいことなんだと知った。
来月は二人で夏休みをとって海外へ向かう。
楽しみだね、と今からほくそ笑んでる。
先日、お食事をしたビルから。
都会はいい。たぶん、いい具合の田舎に住んでるから、都会の良さがしみるのだと思う。
彼が最近、仕事が忙しそうだ。
頑張るのもいいけれど一休みも大事だよと言っても、なんだか違う気がする。彼は研究職だから、1日の仕事に終わりがない。キリのいいところを見つけて帰るしかないのだ。私と出会うまで彼は毎日0時近くまで仕事をしていたらしい。私はそんなことも知らず、つい最近そのことを知った。弱音も愚痴もはかない人だから、その心がどんな色なのか私には分からない。
嫌だったら休めばいいんだよ、と言うと彼はへにゃっと笑っていた。
人にはいつだって、にげみちが必要なのだ。彼のように、いつも何も言わない人に限っては。