2015/3/21
Sat
22:06
衝動的渇望1
話題:連載創作小説
時折わからなくなる。
俺が正常な神経を持っているものかどうか……きっともう危ういんだと思う。
教室は馬鹿なクラスメイト達によって崩壊気味で、教師は叱るどころか「存在しない、存在しない」と唱えながら黒板と対面してただ淡々と授業を進めていく。
物が投げられようが、教卓に糊をぶちまけられようが、スズメの死骸を置かれようが猿みたいな馬鹿共を無視で済ませるんだ。
誰もなにもしない。
親が訴えようものなら一方の親が「うちの子が悪いんじゃない」「教師の監督不届きのせいである」、一方の教師は「最善を尽くしている」と。
大人は皆して保身する。
本当に……クズとカスの掃き溜め。
俺はいつも思うんだ。
全員死ね。
誰でもいいから死ね。
理由なんてないけれど殺してやりたい、ってさ。
逮捕された狂人が決まって言う言葉。
「ムシャクシャしていた」
「誰でもよかった」
それが今の俺にも芽生えているような気がして教科書とカッターを前にして頭をかきむしる。
わかるんだ。
誰でもいい、顔見知りだろうが知らないやつだろうが笑っていようが泣いていようが怒っていようがそんなもの関係ない、誰でもいい。
誰でもいいから死ねばいいのにって。
この手で消すことができるなら、それも幸せだって。
俺も、人殺しと同じ考えなんだって。
[続く]
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