夢であるように

さぶ…（仕事終わり外へ出ると強い風が吹く。暦上は春ではあるが夜はまだ冷える。ジャケットの前をかき集め少しでも暖を逃がさぬようにし、ポケットからスマホを取り出し黒霊へと短いメッセージを送る。
「今仕事終わった。家にいる？」
すぐに既読と付き、NOとスタンプが送られてくる。
今日の飲み会は長そうだと朝からぼやいていたからそうだろうと思いつつも少し落胆してしまう。溜息を零しながら帰路への道を歩けばややして
「まだ帰れそうにない。仕事お疲れ、先に休んでて。」
「雷電、愛してるよ」と連続でメッセージがくる。）
愛してるなんて普段言わねーのに…（画面に表示された文字を見るとすぐ耳元で囁かれたような錯覚に陥る、口元を綻ばせながら「俺も！愛してるよ。気を付けて帰ってこいよ」と手早く返信をし人がまばらな薄暗い道を先ほどより軽い足取りで歩いていく。
ふと、すれ違い様黒霊のような雰囲気を感じ「黒霊？」と振り返るもそこには誰もいない。…確かに誰かとすれ違ったが気が…と首を傾げるもまあいいかとすぐに頭の片隅へと追いやる。


や……や、だ…。黒霊…（じわりと視界が滲みゆるく頭を振るとつ、と目元に涙が落ちる。それでも身体は押し付けられた熱に歓喜するように吸い付こうとするのが分かり力が入らないままそれでも身を捩らせる）

三人だと怖いって？…今日は挿れないから安心しろって。な、ほらこっち集中しとけ（言葉の端々に笑みを含ませ、一度言葉を切ると喉奥でくっくと笑い。下着をずらし首をもたげている自身を取り出すと雷電の頭を押さえ唇へと押し当てる。無理やり指を入れ咥えさせると腰を前後させ）

我が子設定

雷電（ライデン）サンダース　黄色よりの金髪に薄い紫のメッシュ、紫の瞳

黒霊（コクレイ）サマヨール　グレイの髪に左目に包帯、赤い瞳は宝石のような色味
黒のロングパーカーに黒のブーツと闇に紛れる服装を好む

白霊（ハクレイ）ヨノワール　黒霊の兄　霊が見えすぎるために霊界の布を両目に巻き付けているものの日常生活は支障なし（見える）