話題:今日見た夢
夢2つ見たうちの1つは映画館に行く夢でした。もう1つはこっちに書いとく。リアルさが増してた…。


本部と支部の交流戦、鼎vs鋼の続き。鼎と鋼の戦いは佳境を迎えていた。


鋼は再び優勢になる。容赦ない火力技で鼎を戦闘不能にするつもりだ。
鼎はどうにか攻撃を交わしながら反撃のチャンスを伺っている。試合開始からどれくらい経っているんだ…?

[どうした?スタミナ切れか?]
「ごちゃごちゃうるさいぞ…」
鼎は攻撃を受け、吹っ飛ばされてしまう。
「くっ…!」
このままでは負ける…。考えろ、考えるんだ。


鼎は立ち上がり、対の刀を構える。中腰で刀を鋼に向けている。集中すると、対の刀は赤と青に静かに発光し始めた。
鋼は闇雲に攻撃を仕掛けている。まだ遠方にいる模様。

リスクを伴うが、これを使うしかない!
鼎は鋼を睨みつけたように見えた。仮面で顔が隠れて表情は見えないはずなのに。


鋼も鼎を戦闘不能にすべく、とんでもないものを展開した。鋼はいきなり仰け反ると口の奥から何やら金属製の筒を繰り出す。
それは最大出力の火炎砲だった。
[これで終わりだ、紀柳院!]
金属製の筒からビームのような強力な火炎砲が発射された。鼎と鋼の距離はかなり離れている。

鼎は音で察した。来る!
ドーンバリバリという激しい音と土煙と共に火炎砲は鼎を襲ったように見えた。
鼎は寸前のところで対の刀を十字に構え、攻撃を防いでいる。かなり消耗しているようだ。

鋼は鼎がやられたと思い、姿を見せた。鋼は不意を突かれた。
やられていないだと!?
「そろそろ…決着をつけるぞ、私も危ないからな…」

この女、本気だ!

鼎は鋼が接近した隙を見逃さなかった。さっきの火炎砲は最大出力と見ている。つまりあれ以上のものは出せない。
鼎は対の刀の力を高めて攻撃をする。鋼の左腕、外装破損。腕の中身が剥き出しになった。


鼎はダッシュし、さらに攻撃を繰り出す。振りかぶって→強烈な蹴りを喰らわせ、対の刀で叩きこむ。
鋼戦での対の刀は叩く武器へと変貌していた。鋼の左腕がちぎれる。

対の刀・発動状態で攻撃するといくら機械じかけの分身の鋼でも、破壊される。刀と鋼の身体の間には火花が散っていた。
「まだやるのか…?」
[諦めるわけにはいかないね]

鼎はさらに刀を叩きつける。やはりこの2つの刀はただの日本刀じゃない!外装破損ならまだしも内部まで破壊するとは…。
鋼も渾身の一撃を喰らわせることにしたが、攻撃スピードは鼎の方が僅かに早かった。


鼎は拳で鋼の頭部に強烈なパンチをお見舞いする。外装破損。中身が一部露になる。
鋼の目の役割をしていたパーツが1つ、破壊される。

さらに鼎は対の刀で反撃出来ないほどに攻撃。鋼は戦闘不能となった。
鋼の身体はもう動けない。仰向けに倒れている。


「お前…いつまでも自分の本当の姿に悲観的になってないでいつでも言え。私に出来ることがあったら…助けてやるからな。同じ組織だろ?似た者同士、お互い様だろ」

鼎の声は優しかった。鼎は最初鋼に背を向けてはいたが、戦闘後なのもあってか態度が軟化している。
鼎は僅かに振り返り、こっちを見た。仮面の目元が見えた。気のせいだろうか、どこか優しく見える。


鋼は鼎に言った。分身は戦闘不能だが本体には影響がない。
[俺の本当の姿を見ても、何も言わないのか…?]
「別に気にしないよ。お前の本体、見に行くからな。支部にいるんだろ?どっちにせよ分身は修理行きだろうに」


コントロールルームにいた鋼本人はふっと笑ったように見えた。
紀柳院鼎…この人となら打ち解けられるかもしれない。
「お前だってやりたいことがあるんだろ?願望とか」

支部の主力メンバーと一緒に歩いて行けたら…。ありきたりな日常を過ごしたい。

「私だってあるさ。ありふれた日常を過ごしたい…。仮面を外してな。現実的にはかなり厳しいのだが」
仮面を外して…素顔で外を出歩けたら。非情な現実だが、鼎にとっても鋼戦は何かを成長させていた。


「支部でまた会おうな、鋼」
鼎は再び背を向け刀をしまい、後にした。


紀柳院鼎vs甲綴鋼、勝者・紀柳院鼎。


「嘘だろ…?紀柳院が勝ってしまった…。あり得ない…」
小田原は恐れおののいている。
「あの戦い、互いにギリギリだったぞ。鼎は対の刀を発動させたせいで、かなりのリスクを伴っていたからな〜」
宇崎は軽いが、冷静に分析してる。

「鼎のやつ、ダメージ大丈夫かなぁ。あんだけ消耗してると第2試合、棄権になるかもしれないな。対の刀発動はあいつにはかなりのリスクがあるんだよ」


同じ頃。暁晴斗(あかつきはると)vs囃竜士(はやしりゅうじ)。

晴斗は遺物の剣を斬馬刀に変化、豪快に攻撃する。
「暁の剣、面白いな!変化出来るんだ!?それが遺物の剣ですかい」
囃の武器はナイフだけのように見えるが、御堂とは違う戦闘スタイルらしい。
囃は武器をほとんど使ってない!?こいつのナイフは飾りか!?

「もしかして俺にビビってんの?」
囃はいきなり拳を地面に叩きつけ、地割れを起こした。
「なっ!?」晴斗は動揺。
「暁。お前のその剣、使いこなせてないな。武器に振り回されてんぞ」


鼎は支部に帰還。第1試合後半組の控えの彩音は鼎を心配してる。

「鼎…大丈夫なの?」
「マズイかもな…第2試合、棄権するかもしれない…」
鼎はかなり息切れを起こしている。辛そうだ。表情は仮面で見えないが、苦しそうにしているのがわかる。

「鼎…無理しちゃダメだよ。病院行った方がいいんじゃ…」
「その前に行きたいところがある…。鋼の本体、いや鋼本人がいる部屋だ。あいつには会わなければならない」


鼎は戦闘後消耗が激しいにもかかわらず、支部の後半組の控えの隊員・仁科に聞いて鋼本人がいる部屋へと向かった。
鼎はかなり消耗してるため、彩音は部屋の近くにいる。

ここが鋼のコントロールルームか…。
鼎は扉をノックする。中から若い男性の声がした。鼎は中に入る。部屋は薄暗い。鋼本人の姿を見て、電気を点けてはいけないと悟った。
確かに全身包帯姿の高校生くらいの男性がいる。あれが鋼本人…。鋼の目線は仮面姿の鼎を見ていた。

部屋は異質にしか見えなかった。背後に見える大量の配線とまるで病室のような薄暗い空間。鋼はたった1人、ここにいる。
鋼の側に車椅子があるのを見逃さなかった。制服がかけられてある…。


「いきなり来て…すまない……」
鼎はぜいぜい言っている。

「いきなり来るか!?お前…消耗してるんだろ!?休めよ…休めってば!!」
「どうしてもお前に…本人に会いたかった。それだけだ…」
鼎の声に力がない。鋼は鼎の異変に気付く。この人…さっきの戦いとは違う別のダメージが出ているように見える。

鐡戦の影響なのか…?
タイムラグで鐡戦のダメージが出ているとは聞いてたが。


「鋼…」
鼎は何かを言いかけたが、力尽きて倒れてしまう。鼎の身体は鋼の目の前に横たわっている。
今すぐに医療班を呼ばないと!だが身体は思うようには動かない。
鋼の身体は下半身不随な上に右腕が麻痺状態、全身の皮膚は日光に弱く爛れているために包帯姿。

どうやって呼ぶ!?鼎は明らかに苦しそうにしている。呻き声が悲痛に聞こえた。仮面姿だがかなり息苦しそうに見える…。あの仮面、今すぐ外してあげたい。
鋼はふと横にあるボタンを見た。何のための緊急ボタンだ!本来は自分用だが関係ない。今は緊急事態だ。

鋼はなんとか手を伸ばし、ボタンを押した。なんで微妙な位置にあるんだよっ!

「紀柳院、しっかりしろ!返事してくれ…」


しばらくしてから医療班が部屋に来た。医療班は横たわる鼎を見つけ、担架に乗せると支部の隣にある組織直属病院へと搬送。


鋼は何も出来なかったことを悔やんだ。身体が思い通りに動けば…。
しばらくしてから彩音が部屋に来た。鼎の親友だと前置きをして。

「あなたが甲綴さんなのね。鼎を助けてくれてありがとう。鼎…あと少し遅かったらヤバかったって聞いたから。だから感謝してる。鼎は命に別状ないから大丈夫だよ」
「俺は別に…」鋼はそっけない。

「鼎の症状が落ち着いてからでいいから、病院に来て欲しいんだ。鼎、搬送される時に私に言ってたから…。鋼に伝えてくれって」
「…そうか」
「無理しなくてもいいからね。でも鼎は鋼がたった1人でこの部屋にいたこと、気にしてた。昔の私に似てるって」


紀柳院も孤独だったのか…。今は親友も仲間もいるから違うみたいだが。
鋼は鼎との戦闘中、時折見せた鼎の寂しそうな背中が気になっていた。
あれは孤独感の表れか?

「昔」というのはおそらく、12年前の都筑家事件以降のことだろう。
仲間がいても時折見せる孤独感…自分と似ている。やはり似た者同士、何か通じるものがあるのか?


鼎は医師の判断により、第2試合は棄権となった。



なんだかありがちな展開に…。
鼎vs鋼後半、鼎さん無理しすぎー!

本部vs支部なせいか、戦闘後はなんとか鼎から歩み寄ろうとしてるのがわかる。
戦闘後に鼎さんは態度が軟化してるんで、切り替えたのかな…。

鋼本人に直接会いに行くあたり、鼎さんらしいけど。
鼎はすんなりと鋼本人の姿を受け入れた。


妙に生々しかったのは鼎が倒れ→鋼が動けない身体でどうやって呼ぶか!?って描写。
苦しそうにしている鼎の仮面を外してあげたいというのは鋼なりの優しさかも。実際は片腕しか使えないので出来ないのだが…。


戦闘後に鼎の願望がちらっと出てたな。本当は仮面を外して、素顔のままでありきたりな日常を過ごしたいというもの。
現実的にはかなり厳しいが…。鼎さん、仮面なしでは外出もままならない状態なんで。 素顔の状態で日常生活は相当難しいと思われる…。

鼎さんの顔は大火傷の跡に加えて目のダメージもあるんで、なおさら仮面は必要不可欠なのがな…。
素顔の状態、短時間ならまあまあ可能なんだが。


晴斗vs囃、囃がなんだかヤバそう。