話題:今日見た夢
朝方見た夢と、病院の待ち時間が長すぎて眠くてうとうとしてたら夢がハイブリッドになってた…。
どこらへんが合体したかはわからん…。


これも本編?とはあんま関係ないが時系列は進んでる。美野にフォーカスされてた。なんで今までゼノク隊員の美野が出てこなかったんだ?…のわけ。


晴斗達が学校で美野と遭遇してから数日後。その美野はゼノクメイン施設3階にある音楽室のような部屋にいた。鐡に備えるため。

美野は問題児のように扱われてきたが、本当はそうではない。音に関する能力が強力すぎるが故に、一匹狼状態になっていたことが判明する。


この日の美野はスーツを着ていなかった。たまたまこの部屋に来た晴斗と御堂は美野が自分の強力な能力を制御出来ず→楽器型の武器を力が強すぎてうまく扱えないところを目撃してしまう。部屋からは衝撃波が。


「やっぱり…ダメだ…。力が制御出来ない…!」
晴斗達は美野の素顔を見た。意外と清楚系。美野は息切れを起こしていた。
「あれ…あなた達、いたの…?」
「今のものすごい力、なんだったんだ!?」あの御堂があわあわしてる。これは音…なのか?衝撃波で窓ガラスがビリビリしてた。


美野は楽器型の武器を机の上に戻し、ポツポツと話始める。過去にこの強力な能力が制御不能となり、仲間をたくさん傷つけた。それ以降自分は表にはほとんど出なくなった…。

蔦沼の提案で制御装置もいくつか試したがことごとく効かず、最終的には治療用スーツをベースにした制御スーツを着ることでようやく力は制御される。ただ、スーツによる弊害で日常生活に支障が出ているらしい。


戦闘時以外は基本的に制御スーツを着る生活をしている。

蔦沼は音を媒介する能力を理解してか、制御用スーツはマスクの作りが治療用とは違う。楽器が吹けるように、口元と目元の生地が極端に薄くなっているのが特徴。弦楽器はピックや爪があればなんとかなるので指先には何も細工はない。


「すいません、ちょっと着替えてきてもいいですか…。制御スーツを常に着ているせいか、ないと不安で…」
美野は隣の準備室へと消えた。しばらくすると制御スーツの上に服を着た美野が出てきた。スーツは薄いベージュ。
服はゼノク隊員の制服だが、美野のは少しデザインが違う。


「鐡の弱点が特殊な音らしいと聞いて数日前に長官に呼ばれたのですが、正直まだ怖いんです」
「今は制御しているんでしょ?美野さん」晴斗はなんとか声を掛ける。
「制御しているから怖いんです。暴発するかもしれない恐怖で…」


数年前。美野は音を媒介する能力が制御出来ず、戦闘中に仲間を多く傷つけた。


美野は蔦沼と西澤になんとかこの力を制御出来ないかと頼んだ。美野は自ら実験台となる。
腕輪型→ヘッドセット型などと制御装置を試すも全て失敗。蔦沼はゼノク特有の治療用スーツをベースにした制御用スーツを開発→美野に試着させるが…美野は当初嫌がった。
そこで制御用スーツのマスクを改良、楽器を吹けるようにする。厳密に言えば楽器型の武器を吹けるように改良した。


美野は見た目とは引き換えに能力の制御に成功。だが過去に仲間を傷つけたトラウマから、一匹狼状態になる。
美野もゼノクに住んでるが、職員・隊員用の居住区ではなくメイン施設内にある、とある空き部屋を借りている。だから存在がわからない。
ゼノク隊員の中には美野の存在を知らない人もいる。


蔦沼は美野の能力を考慮し、戦闘時以外は自由に音楽をやらせている。これが制御に繋がると見たため。現に自由に音楽をやらせた結果、能力は自然と制御されている。
だが、制御用スーツを脱いだ状態で能力を使うとまだ制御は難しい。


「美野さん、すいませんでした!」晴斗はいきなり謝った。
「…いいんですよ。私の出番があるかどうかも怪しいのに…。鐡に備えてはいますが…私の能力でどれくらい行けるかなんてわからない。少なくとも、紀柳院さんが見つけたあの短剣は必要です。あれは特殊な笛になっていますからね」

「笛…?」
晴斗は鐡戦を思い出した。どこから聞こえた笛の音色に鐡は苦しんでいたからだ。
「あの笛の音って…」音というよりかは衝撃波だったが。
「どこかに封印されていた短剣を紀柳院さんが見つけ→封印を解き→試しに吹いたんでしょうね。そうですよね、駒澤さん」
いつの間にか彩音が部屋にいた。
「そうだよ。確かにあの時、鼎はあの短剣に笛があるのを見つけて吹いたんだ。仮面の口元に当てただけなのに、音は出てたからただの笛じゃないのはわかったけど…」
「あの短剣、笛としては紀柳院さんしか使えない。だから紀柳院さんの力が必要なんです。鐡を倒すためには…」


「彩音、鼎の様子はどうなんだ?」
「御堂さん、あれからかなり回復しているよ。3日間眠り続けていた時はどうなるかと思っていたけどね」
「あいつ、3日も眠っていたのかよ!?」御堂は驚きを見せる。

「それ…西澤が紀柳院さんに睡眠薬を投与したんじゃないかなと私は疑ってる…」
「美野さん何言ってるんですか!?西澤室長が!?」晴斗は「えぇ!?」って反応。
「西澤室長はああ見えて強行手段に出る時がある。おそらく紀柳院さんを出撃させたくなくて睡眠薬を投与したんだろうね…。蔦沼長官にも見抜かれてますよ。長官は人の心を読める人だから、嘘なんてつけないですし。バレますから」


やっぱり長官は人の心を読める能力があったんだー…。じゃないとあんな意味深発言しないし、先読みなんで不可能。


「あの…美野さん、なんでここにいたの?」彩音が恐る恐る聞く。
「制御用スーツなしで行けるのか試してたんです。…だけども制御は全然出来てない…」

彩音は美野の手が僅かに震えているのを見た。
見た目と引き換えに能力を制御しているせいか、マスクで表情はわからない。口元の生地が薄いせいのもありモゴモゴしている。


しばらくしてから美野は久しぶりに隊員・職員用の居住区へと向かった。戦友に会うために。

「ごめん、木嶌いる?」
「おー!その声は美野じゃないか!久しぶり。美野ちゃん今までどうしてたの?まさかあの時のこと…まだ気にしてるの?」

木嶌は美野の同僚のゼノク隊員。木嶌は気さくな感じの女性。
「大丈夫だって!誰も気にしてないよ。あれは誰も悪くないんだから。美野ちゃんも一生懸命制御してるって聞いたから気になってたんだ。良かったよ、会えて」
「本当に気にしてない…?見た目と引き換えに能力制御してるけど、変じゃないかな…」
「ゼノクにいれば全然変じゃないよ。その制御用スーツのマスク、楽器型武器が吹けるように改良されたとは聞いたけど…口元がすごい際立つっていうか…。手元が見えやすいように目元の生地も薄いんだね」

「なんだかいろんなものと引き換えに制御してるって感じだよ…。戦闘時以外は基本的に制御スーツだからちょっと不便だし。木嶌は軽度用スーツ着たことあったっけ?」
「試しに1回着たことあるな〜。ゼノク職員・隊員は1回は必ず試着するもんね。スーツは私には向いてなかったわ。合う人には合うみたいだね〜。制御スーツって、軽度用スーツの改良型だからなんとなく感覚はわかるよ」


美野はわだかまりが解けたような気がした。


翌日。美野は再び3階の部屋で楽器型武器に挑戦する。制御スーツなしだとこんなにもキツいなんて…。
この話を聞いた蔦沼は急いで部屋へと駆けつけた。

「美野!制御用スーツなしでそれを使うな!!君は死にたいのか!?わかっているはずだろ!?そのスーツは美野の身を守る役目もあるんだよ!!」

「…えっ」
美野は楽器型武器を思わず落とす。蔦沼は美野の能力を察知していた。このまま制御出来ないと自分の能力で死にかねない。
だから様々な制御装置を開発、実験をした。なぜ最終的に制御用スーツになったのか…美野はようやく理解した。

これは自分の身を守る役目もあるんだ…。

「美野…頼むからスーツ着てくれ。確かに最初嫌がっていたのはわかる…。顔が見えなくなるからな…。見た目と引き換えに能力制御したのは謝るよ」
「長官は謝る必要、ないですよ!」
美野は強がりを見せる。


「鐡戦に備えてスーツ姿で参戦して欲しいんだ。美野の能力がないとかなりキツいからね」
「…はい」
「あと、本部メンバーとは仲良くしてくれよ。御劔の件で詮索されたくないのはわかるけどさ…」
「…わかりました……」


長官、回復してたんだ…。

知らないうちに治療用スーツ脱いで顔出してるし。
相変わらず両腕の義手が痛々しいけど、あの義手かなり高性能なんだっけ…。義手の真の性能ってなんだろう?
見た目年齢は20代後半で止まってた…。呪いは解けたはずじゃなかったのか?



ハイブリッドになるとさらに輪をかけてわけわからん…。なぜに美野?


制御装置実験の下りがやけに生々しかった。特に制御用スーツのところ。腕輪型やヘッドセット型は簡単に外せるから失敗したんだと思われる…。

全身の肌全体を覆うスーツだと、ファスナーが背中にあるため脱ぎ着で手間がかかる→簡単には取れないために制御が出来たのかなと…。
試着時の美野はかなり嫌がっていたっぽい。制御出来るならと仕方なく着たみたいだが、スーツに慣れてしまうと気にならなくなったようで。

ゼノク隊員の制服、美野のデザインが違うのは普段は表に出ない特殊隊員であるため。ゼノク特殊隊員は3人くらいいる。
特殊隊員は基本的に全員軽度用スーツ姿なので、互いの素顔を一切知らない。


蔦沼長官の見た目年齢は呪いが解けたにもかかわらず、20代後半のまま止まってる。
なんか開き直ってるな…長官。身体が若いからってのもあるが、息子の真治(九条)からしたらかなり複雑。親父はそれでいいのかよっていう…。

長官の両腕の義手は武器を仕込んでいるため高性能ですが、性能を試すチャンスに恵まれてない。真の性能は極力使いたくないが、やむを得ずの場合に使うのか!?…と。