話題:今日見た夢
また生々しい夢を見た。ショッキングなニュースの影響もあるんだと思われる…。


晴斗vs鐡はますます激化。

地下通路にある古びたドアの前に来た鼎と彩音。ドアには鍵穴がなく、どうやって開けるのかがわからない。
「このドア、鍵穴ないよね…。どうなっているんだろう?」

彩音はドアノブに触りかけた。バチバチと電撃みたいなものが走る。
「痛っ!」彩音はドアノブから手を離した。
「大丈夫か!?」
鼎は古びたドアを観察する。何か結界のようなものが張られているな…。この短剣、結界を破れるのかもしれない。


一方、晴斗は鐡をゼノクに侵入させないように必死。


水面下では晴斗の父親・陽一が動き出す。宇崎から貰ったある武器を携え、鐡に気づかれないように接近。鐡は完全に晴斗しか見えていない。

「そろそろ疲れてきたんじゃねーの?暁晴斗くん」
「まだやれる!ごちゃごちゃうっさいなっ!!」
晴斗、ちょっとヤケくそになってる。消耗戦みたいになってきた…。


鼎は短剣でドアに張られた結界を破ることにするが、それはかなりのリスクを伴うもの。
鼎は以前、このドアノブに触れたことにより原因不明の不調を起こしてる。

「鼎、無理しない方がいいよ」
「私がやらなければならないんだ…」
鼎はジリジリとドアノブに接近、短剣を近づけるも反応なし。その間に鼎は激しい咳をしてる。キツそう。

「鼎、もうやめた方がいいって!」
「晴斗は鐡と戦っているんだ…。私が出来ることはこのドアを開けることだ…。まるで試練のドアだな」
この最中にも鼎は激しく咳こみ、苦しそう。


蔦沼長官はこのドアを開けることが出来る人間を自分以外にもう1人、鼎に設定してる。ただし簡単には開けられない。ある方法を使わないと開かないようになっている。


鐡との戦闘による両足負傷により→蔦沼は病室のベッドの上でモニターに映し出された、地下通路の様子と晴斗vs鐡の様子を見ていた。長官専用の個人病室。

「紀柳院にとってはかなりキツいだろうが…。彼女ならやれるだろう。そうだろ?南」
「だからって、何もあのドアに試練を課さなくても…。紀柳院さん、身体に影響がかなり出てるじゃないですか。咳こんでますよ。せっかく身体が回復したのに、逆戻りになってしまったら…」
南は心配している様子。

「あの短剣、いや奏剣は紀柳院にしか使えない。それに気づけばいいんだが…。ちょっと結界、強力にしすぎたかな。紀柳院は影響を受けやすいことを忘れていたよ」
「そんなうっかりミスしますかぁ!?長官は少しズレてますよ!」
南は少しキレている。


「鐡は厄介すぎるんだよね…。御劔も餌食にされてしまったし…。彼女に関しては元の姿に戻せなかったからな…。悔やんでも悔やみきれないよ。お前も知っているだろう、御劔は自分の顔をだんだん思い出せなくなっていたことを。だから顔を思い出すために仮面に執着していた」
「…あの第5シェルターの隠し部屋、元々はそういう意味だったんですか…」

南は第5シェルターの隠し部屋の意味を初めて知り、複雑に。


鼎は明らかに身体の調子が悪くなっていることに気づいた。この結界のせいなのか?
鼎はよろめき、地面に手をつく。その時何かが見えた。これは…鍵穴か?短剣の刃先が入りそうな大きさの細い穴。

鼎は仮面の口元を押さえた。そして激しく咳こみ、吐血したのか…意識が少し遠のく。
「鼎!鼎っ!!しっかりしてよっ!!ねえっ!!」
彩音は鼎の顔と仮面の僅かな隙間から血が少し漏れていることに気づいた。さっきので吐血したんだ…。

鼎はかなり苦しい状況にも関わらず、なんとか短剣を地面の穴に刺そうとする。視界が乱れているのか、うまくいかない。彩音は鼎の手に両手を包みこむ、なんとか短剣を刺した。


結界は解けた。鼎はひどい息切れを起こしている。身体も辛そう。まだ咳こんでいる。

「鼎…大丈夫そうに見えないけど…」
「さっき吐血したせいもあるかもな…。この結界、身体にかなりの影響を及ぼしている…。急に調子悪くなった…」
彩音は思い出した。鼎は影響をダイレクトに受けやすい。祭具の時もそうだった。この不調は強力な結界によるものなのか?
「ドア、開けないと。鼎…立てる?」

鼎はなんとか立ち上がる。まだ少しよろめいてるが、ドアノブに触れる。ドアはあっさりと開いた。


2人は部屋の中に入る。武器に見えない武器はどこにあるんだ?部屋は薄暗い。彩音に支えられながら鼎はなんとか探していた。短剣には笛が付いていた。…楽器?

彩音は部屋の奥に武器と楽器が融合したものを見つける。
「トランペット?…銃?なにこれ…」
「短剣が反応しているな…これじゃないのか?」鼎の手に握られた短剣が淡く光っている。
「とにかくこれを持って行こう。鼎は無理しなくてもいいからね!」
2人は部屋を出た。鼎は時々咳こんでいる。彩音は先に行き、鼎はよろめきながらも少しずつ地下通路を進んで行く。


空操・桐谷もメイン施設3階の音楽室のような部屋で不思議なものを見つける。

「これ、ただのギターには見えないぞ。この部分、武器なんじゃ…?」
「楽器と武器の融合?なんでこんなものが」
「他にもあるかもしれない、桐谷さんもう少し探そう」


鼎は残りの体力が僅かになっていると感じていた。なんでこんなにも調子が悪いんだ…。血を吐くほどってよほどだぞ。早く地上に出たい。

鼎は笛と短剣が融合した奏剣を見た。そもそもこの短剣は一体誰が…?長官が作ったものとは思えない。
誰かがこの楽器型の武器を作って欲しいと指示でもしたのか…?


8年前。御劔はゼノク第5シェルターで1人、過ごしていた。御劔も12年前の都筑家事件のことは10年前、ゼノクに来た時に聞いている。


御劔は13年前鐡により、交通事故を装った事件で顔を全て奪われていた。怪人による被害なので不思議と目がないはずなのに見えたり、口がないのに喋ることは出来たらしいが、食事が一切出来ない状態。
御劔が鐡による、最初の顔を奪われた被害者。だから御劔は顔に包帯を巻いたり、仮面を着けていた。
しかも御劔の場合は鐡が腰に付けている金属製の筒を破壊されたがために、元の姿には2度と戻れないことを宣告される。

御劔は音楽を愛していた。顔を奪われたことで楽器が吹けなくなった御劔は、当時の蔦沼にあるものを作って欲しいと懇願する。
それが笛と短剣が融合した「奏剣」。奏剣は御劔の遺した置き土産となり、地下通路奥に封印されることになる。

ゼルフェノアに残っている御劔の写真は全て仮面を着けている。素顔はない。これは本人が激しく拒絶したため。


御劔の素顔を知る人間は蔦沼だけだった。鐡の被害により、まっさらなのっぺらぼう状態になってしまった御劔は夜に密かに敷地内を仮面を外して外出していた。唯一の気分転換だった。その時によく蔦沼と話をしていた。

御劔は2度と元の姿に戻れないことをわかりながらも、最期まで鐡に抵抗していたという。
そしてある日、御劔は鐡によって惨殺される。異様に見えたのは御劔の顔がなかったためであり、上層部に成り代わった長坂はその御劔という存在を揉み消した。蔦沼は御劔に関する資料を全てゼノクに保管することとなる。

御劔は被害に遭った、自分の異様な姿を受け入れていたと聞く。第5シェルターでは仮面を外していたらしく、来るのは蔦沼だけだったのもある。

御劔は自分のような被害者を出したくなかったらしい。御劔は晴斗の父親・陽一とよく任務をこなしていた同僚でもあった。
陽一は仮面姿の自分・素顔を一切見せられない自分に分け隔てなく接する陽一を慕っていた。


鐡は晴斗に突如、こんなことを楽しげに切り出した。

「かつてここにいた御劔映見がなんで頑なに素顔を見せなかったのか、教えてやろうか?それには俺が深く絡んでいるんだよ」
「それってどういうことだ!?」
「お前の父親も隊員時代に御劔と会っているんだよ。詳しいことはゆ〜っくりと教えてやろうか〜?それまでお前は生きてるかわからんがな」

晴斗の頭は混乱しかけている。鐡の口から「御劔」という言葉が出たことを陽一は聞き逃さなかった。
陽一も同僚の御劔がなんで惨殺されたのか、わからないままもやもやしていたから。

まさか鐡が…?鐡が絡んでいる?


鼎は奏剣の刀身に影が見えたように感じた。御劔…なのか?顔がなかったように見えたが…。
鼎はふらふらと地上を目指している。早く晴斗達に会いたい…。時々咳こんでいるこの身体で地上まで持つのだろうか…?


鼎は同じようなところをぐるぐる回っている感覚に陥る。咳は少しずつ治まってきたように思えたが、再び吐血。鼎は立つのもしんどくなり→地面にへたりこむ。
その時、鼎は第5シェルターから密かに持ち出した手帳が滑り落ちた。手帳には御劔の日記が書かれてある。


手帳を拾うと日記をペラペラと見始める。

御劔の乱れた字で→「自分の顔が思い出せないのが怖い」「元の姿にはもう戻らないんだ」「感情も表情もないなんて」「鐡が憎い」「自分の奪われた顔を思い出すために私は仮面を作っている。誰か私に気づいて欲しい」「あれは事故なんかじゃない」「あいつを鐡を倒して」
日記の最後のページには→「私はいつか鐡にやられてしまう。私はめちゃめちゃにされた。何もかも全てを失った。元の姿に戻れないのが辛いけど泣きたくても泣けないんだ…。こんな身体じゃ」


鼎はいつの間にか第5シェルター前にいた。あの隠し部屋に行く必要があるのかもしれない…。
御劔は日記にメッセージを残していたんだと。



よくわからないけどエグい展開になってる…。御劔絡みの真相、鐡の最初の被害者ってのがなかなか堪えるな…。しかも2度と元の姿に戻れないってのがキツい。

だから御劔は仮面を頑なに外さなかった。外せないようにした。


御劔の下りは悪夢やんけ…。


お察しの方はいるでしょうが、鼎の新武器?・御劔が遺した「奏剣」のイメージは獣奏剣です。あれに近い形状をしてる。
音はピッコロに近い…と思ってる。

トランペット型の武器は仮面ライダー響鬼からイメージしてます。ギターは見たまんまギターですが、わかりにくいところが武器っぽい。
トロンボーン型や太鼓型の武器もあると思われる…。


個人的に管楽器でくっそ強そうなのはスーザフォンとチューバ。トランペットとトロンボーンは攻撃型って感じがする…。サックスは誘惑型・フルートは癒し系かな…。
打楽器だとティンパニと銅鑼かな〜。弦楽器はギター・三味線あたりが強そう。ベースも強そうですが。ハープは癒し系。


鐡決戦編?が終盤に入りつつ、別な章になんとなく入りかけてるな…。
いきなり出てきたゼノクに隠された楽器型の武器。本当にいきなり出てきたんでなんとも言えんのよ…。

晴斗の父親・陽一と御劔が同僚だったというのもいきなり出てきた。
陽一の隊員時代はゼルフェノア黎明期からなので地味に長かったりする。