−−スタート
優子side
違和感に目がさめると目の前に陽菜さんはいなくて、あたしの胸に顔を押し付けて眠っていた。
『なぜ…』
あたしは裸なんだ。あたしの服たちは見当たらなくてどっかに投げただろぜったい。
不思議がいっぱいだったけどなんでもいいや。この人が幸せそうだから。
陽菜さんの頭をぎゅって強めに抱くと
『んっ…』
って声が聞こえてもぞもぞと顔を上げた。
『あっゆうこ起きたあ。おはよ』
『おはよーございます』
『むっ。おはよ』
『?おはよ?』
『ふふっ今日から敬語禁止令を出します』
ああ。そーゆうこと。陽菜たちらぶらぶだから敬語だめ〜。ってまたあたしの胸にぐりぐりしてくるかわいい人。
たまんね〜な。
『陽菜さん』
『………』
『陽菜さん?』
『敬語禁止令』
『ああ、陽菜』
『なーに?』
うわかわいい。いまのなーに?はかわいい〜
『なんであたし裸?』
『陽菜が脱がした?』
『えっちだなー』
『ちがうもん。寒かったからゆうこと肌くっつけただけだもん』
その発想あたしみたいじゃない?
にやにやはもお隠さなくっていっか。
『そっか〜。裸の付き合いだもんね。うんうん。あたしと陽菜はカップルだもんね』
『そうだよ。ゆうこのおっぱいきもちぃ〜』
それもあたしみたいじゃない?
変態さんが変態さんを産んじゃったなあ。
笑いながら頭を撫でる。
にこってしてあたしのおっぱいにちゅっちゅっするからくすぐったい。
『あはっ幸せ〜』
『陽菜はもっと幸せ』
『え〜?あたしの幸せには勝てないよ』
『むぅ。陽菜のほうが幸せ!』
ぷくってした頬をつんつん。尖った唇にキスを落とせばすぐに笑顔になるからあたしもつられて笑った。
掴めないと思ってた幸せ。いらないと思ってた幸せ。ぜんぶ与えてくれたのはあなたであたしにはこれからあなたしかいらない。
一生幸せにするから一生あたしのそばにいて。
先輩後輩の壁を超えた日。
これから先もたくさんの壁を超えていこう。
これがあたしの
あたしたち二人の
幸せな物語。
『愛してる』
『陽菜も…』
−−夢から覚めても幸せ
陽菜side
『ん〜…』
いま何時かな。なんかすんごい幸せな夢見てた気がする。
少し肌寒くて起きたら原因は当たり前に裸だからで服を着ようかと思ったけどめんどくさくてやめた。
『ぜったい腕痛いしょ』
目の前にはさっきまでかっこ良かったおーしまちゃんが幼い子供みたいな寝顔で爆睡してる。
陽菜をずっと腕枕してくれてたんだもん。
後で痛いとか騒がないよね。
『そーだ』
陽菜的ちょー名案。
脱がなかったおーしまちゃんの服をぜんぶ脱がしていく。
ブラも取って驚いた。
『でっか…』
水着姿でわかってたけど実際すごい大きさなんだけど。
どきどきしてきた心臓にはっとして陽菜は変態じゃない!だめ!
色々考えた頭にストップ。
さすがに下はやばいか…
なに言われるかわかんないしパンツを脱がすのはやめといた。
『ん〜あったかい』
背中に手を回してぎゅってくっつく。やっぱり天才?肌と肌って気持ちいいしあったかい。
せっかくだからおーしまちゃんのおっぱいに顔をうずめてみよっかな?
『うっわ…』
想像以上の気持ちよさにびっくり。
自分だってすごいのもってんじゃん。と思って顔を上げたらそこにいるのはやっぱり子供で笑った。
あれですか。
ギャップ萌えってやつですか。
『かわいいなあ』
あったかさにまたうとうとしてきてまた幸せな夢しか見ない変な自信を抱きながら陽菜は眠りについた。
−−あたしだってこんなに気持ちいいの初めてだよ。
優子side
『んっん、あ』
ゆっくりと指を動かすと気持ちいいですの合図が聞こえるからあたしは安心して陽菜さんの中を犯していく。
足を広げてうつろな目で半開きな口で見つめられたら思わず声が出せなくなった。
中指を曲げて上の壁をつくとひときわ大きい声をあげたから目標は決まった。
これだけ濡れたら痛くないよな。
『もう一本入れるから』
『んっ、うん』
『力抜いていいですよ。痛かったらあたしに爪立てて。』
首に腕を回させる
『えっでも』
『全部共有したいんです。痛いのも気持ちいいのも陽菜とあたしは一心同体』
『ゆうこ…ん〜ねえ好き。好き。』
『うわ照れる!あたしも好き。だいっすき!』
だいすきが伝わるちゅうをひとつ。
同時にゆっくり薬指を沈めていく。
『んっふ、んっ』
首に回された手に力は入るけど痛みに耐えるというより快感に耐えてるような気がするから、少し出し入れをしてみようかな。
『あっあっ』
二本になった指。離れた唇から漏れたその声はやっぱり気持ちいいの合図だね。
『かわい…』
奥の奥まで突き上げてさっき見つけた弱点目掛けて指のスピードを早めていく。
『はっあっあっあっ』
陽菜さんの甘い甲高い声しか聞こえなくてもっともっとその声が聞きたくてあたしは欲望に身を任せてみた。
『んやあ!あっあー!』
敏感になっている蕾に吸い付いて手の動きもやめてあげない。
『んあっあっんっんっん!』
とめどなく喘ぐ陽菜さんの太ももがあたしを挟むけど気持ちいいだけで痛くない。あたしたち一緒に気持ちよくなれてるよね?
『あっあっあっ!』
声の感覚が狭くなり太ももががくがく震え始めた。陽菜さんのそこが収縮を繰り返す。
『だめ!ゆうっ!』
『大丈夫だから。ぜんぶ任せて。なにも考えないで』
『あっあっあっ!!』
大きくがくっと震えた陽菜さんの体は何度か痙攣をして収まった。
『ん…』
たぶんいまはなにもしたくないし動けないね。
腕枕をしてあげてそっと抱きしめておでこにキス。
『疲れたね。寝ていいよ。』
『ん、ゆうこ。』
『ん?』
『ありがとっ』
すごく優しい目をした陽菜さんが力の入らない手であたしに指を絡ませるから。
愛しさが溢れかえって涙してしまわないようあたしはゆっくりと目を閉じた。
−−止められないし、止まんないで。
陽菜side
陽菜って自分のこと感じない人だと思ってたの。
前にみいちゃんにえっちの感想を聞かれて気持ちいいってあんまりわかんないって言ったらあんたこんなときまで鈍いの?彼氏も心折れちゃうねって。
でも濡れるの基準も気持ちいいの基準も人それぞれでしょ?
普段からぼーっとしてる陽菜だからまあこんなもんかって諦めてた。
『あついよ…』
おーしまちゃんに触れられるたび体があつくて仕方ない。いつもと違う自分の体に戸惑ったけど感じるものは仕方ない。
激しく求められるのに慣れてたからすごくゆっくり優しくされて愛情がいっぱい伝わって、心も体もぽっかぽかなの。
恥ずかしいけど濡れていくのがわかってでも初めてのことで嬉しくて陽菜いまおーしまちゃんとえっちしてるんだって。
恥ずかしいとこを舐められるとか初めてじゃないけどおーしまちゃんの舌が触れた瞬間勝手に声が出て気持ちよくてどうにかなっちゃいそうだった。
だってほんとに優しいの。
丁寧にいっぱい舐めてくれて思わず自分でパンツを下ろしたくなった。
『気持ちいいの…』
なんて言ったの初めて。だってほんとのことなんだもん。
中に入ったのは小さい指なはずなのに陽菜はハンパない快感に襲われた。
腰が勝手に動いちゃうけどもういい。
もっとして…
陽菜のこと気持ちよくできるのは優子しかいないの。
−−あたしの陽菜さんでいいんだよね
優子side
ベッドについてあたしは陽菜さんに覆い被さる。また深いキスを再開させて今度こそふくよかな膨らみに手をかけた。
『ん、あっつい…』
少しだけおでこに滲んでいる汗がなんとも女の色気を漂わせていて、本当は余裕なんかないけどあたしはがさつにならないようにゆっくり服を脱がしていく。
『脱ごっか…』
シャツのボタンを開けると現れた陽菜さんの胸。たまらずブラもすぐに取る。真っ白な2つのふくらみにかわいいピンク色の突起。
『きれい…』
あまりの綺麗さにしばらく見とれてしまった。
『や、見過ぎ。恥ずかしいよ』
顔を真っ赤にさせながら背ける。
耳まで真っ赤だ。
ごくりと生唾を飲み込んで優しく揉み始める。
『やわらかーやばい』
その柔らかさは絶品。
『んっ、かお変態』
『あはっ変態にこんなことされてる陽菜さんも変態』
『…ばーか』
少しずつ立ち上がってきたピンクの頂をいじる。
『んっ、ん』
陽菜さんの感じた声があたしの脳内を溶かしていく。
舌を使って弄べば目をぎゅって閉じて小さく声を漏らす。
『気持ちいい?』
『んっきもちぃ…』
胸の愛撫を続けながらスカートを脱がしていく。これまた綺麗な太ももが現れたから少しずつ下に下がっていき、内股にそっと舌を這わす。
『んっあ、わんちゃん…めっ』
あたしがわんちゃんなんだ
『しつけがなってないですよ』
さっきのお返しだなー。しつこく舐め続け、やはり目に入るのはそこ。
あたしも待てができないってことで。
目の前の大好物にぺろっと。
『あっ!だめ!やっ』
腰がびくっと震えてあたしの頭をどけようとするからその手をしっかり握り抵抗させない。
『ん、おいし』
下着の上からでもわかる濡れ具合に興奮が増すからもう止められないや。
『あっあっあっん、やっ!』
大きくなり始めた喘ぎ声を合図に下着に手をかけた。
『脱ごうね』
『んっ』
抵抗はない。
一度上に上がりキスをする。とろんとしているかわいいおめめにもキスをして
『……陽菜』
『え?』
『愛してるよ。気持ちよくなろ』
『ゆ、うこ。すき〜…』
初めて陽菜と呼んだあたしはゆっくり下着を脱がした。