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本気の恋 二人の物語16

−−あったまろうよ


優子side




『あ、ん…』




寒かった部屋はストーブの火で暖まり、冷たい体は重なり合うことで熱を帯びる


一回一回重なるたびに愛が深くなっている気がするのは気のせいではないはず




『ん、きもち…』




その証拠に陽菜はあたしが聞かなくたって自分から感想を言うようになった
おっぱいを舐め回していたあたしを見下げながら彼女の口から出る気持ちいいって言葉は伝えきれないほどに、エロい




『きもちいんだ』
『うん、あっ』
『陽菜は優しいのが好きだよね』
『ゆうちゃんがすき』



わあ、お
今日の陽菜は激甘みたい
まりちゃんの存在が不安を煽ったのか甘えたい気分なのか




『はあ、ん、』




どっちでもいいけどあたしはいまハンパない興奮をしてるみたい




『あー可愛い。あたし困っちゃうな』
『ん、なに?』
『好きで好きで好きで、どーしよー』
『ふふっいいじゃん。陽菜がいないと生きられなくなっちゃえ』




もうなってるよ
いまのあたしから陽菜を取ったらなにも残らないよ




『ねえ、陽菜も』
『ん?』




やんわりとあたしを上から下へ
ああ、このアングル初めてだな




『さわりたい』




陽菜の長い髪があたしにあたる
欲情した目で見られてるだけであそこがきゅっとなるのを感じる




『んっ…』




ちゅっという音をたててかわいらしい舌が確かめるようにあたしのおっぱいを舐める


ちろちろされてみたり左胸はやさしく揉まれてるし
やばいなこれ




『ふぅ、んん』
『ゆうちゃんかわい』




自分のこんな声は久々すぎてなんだかすごく恥ずかしいのに陽菜の嬉しそうな顔を見ればそんなことどうでもよくなってしまう

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先生とあたし21

−−月日は経って


優子side




『ゆっぴー聞いてよ。敦子がさ』
『なに?変なこと言わないでよ』
『変なことじゃないよ?ただ昨日の夜の』
『ばかなの!やめてよ!』




ぎゃーぎゃーと言い争う、というよりは涼しい顔であっちゃんとの夜の営みを話そうとするまりちゃんに怒るあっちゃんを見るのは毎日の日課みたいなもん


あれから約一年が経っていた


おわかりの通りあたしの親友、まりちゃんとあっちゃんはくっついた
まりちゃんの抜群の優しさと包容力に見事に落ちたあっちゃんは今では、優子と付き合わなくてよかった〜なんて本音だとしたら普通に傷つくような冗談まで言うようになったし


で、
こんな緊張感のないあたしたちだけど実は今日卒業式なんだよね?



『あたしものろけたい〜』
『ゆっぴーうちらは今日卒業するんだよ。自由の身さ♪』
『そう!そうなんだよまりちゃん!』




待ちに待ったんだよこの日を!
生徒と教師じゃなくなる日
あたしはやっとだいすきな美人先生と対等な立場になれる




拍手に包まれながらの入場
席についてキョロキョロと見渡せば真横に陽菜がいてびっくりする

真横っていってもたくさんの生徒越しだけどちらりと左を見れば姿は見える位置


(かわいい…)


今日はいつもの白衣姿じゃなくてビシッとスーツを着こなしている小嶋先生


顔がにやけそうだ…
手を振りたいし、集中できないよ


ちらちらと左を見るからあたしのすぐ真横にいる生徒が不思議そうにあたしを見てきて慌てて前を向く



うわ、なんか、いま



(ウインクされたかも)



前を向く寸前、誰にもばれないように陽菜があたしだけに合図をくれた
もう一年も付き合っているけどやっぱりどきどきするのは変わらない
誰も知らないあたしたちの秘密の関係に



結局あたしは左を向かないように自分を抑えるのに必死すぎて校長先生へのお辞儀が1人遅れたり、名前を呼ばれても無視してしまったり、高校生活最後の最後まで問題児として終わってしまったのだけれど




『こっじませんせ♪』
『あ〜だめでしょ?ちゃんと返事しなきゃ』
『だってー』
『職員室は大島の話題でいっぱいでした』




当たり前だけど一年経っても学校での態度には変わりはない
けどのろけるとすれば家に帰った途端の甘えモードはレベルアップしたかな?

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本気の恋 二人の物語15

−−あったまろうよ


優子side




『さむい!』




秋から冬にかけての季節
肌寒いが本格的に寒いになってきたこの頃

帰ってきた部屋の中はひんやりとした空気が漂っているからすぐに暖房を入れる




『あっずるいストーブ独り占め』
『ゆうちゃんもおいで?』




ストーブの前で丸くなっている陽菜が両手を広げてくれるから腕の中にすぽんと埋まれば優しく体重をかけられて背中をぽんぽんしてくれた




『ん〜。あったかい…』
『あったかいね』




後ろからあたるストーブの火と陽菜の体温
きもちいな




『ゆうちゃん』
『んー?』
『ねちゃうの?』
『ね、むくない』
『うそ〜まぶた〜』




が、なんなのかな
たぶん閉じてるよってことなんだけど相変わらずの伝わらない話し方に余計に安心してまぶたが下がる




『ふふっ』




うとうとしているあたしの意識が飛びそうになる瞬間、重いまぶたにちゅっとひとつキスを落とされた




『ん〜』
『かわいい。ねんねの時間かな』
『ばかにしてる…』
『かわいがってるの』



すっかりお酒が抜けた陽菜はたぶんくすくすと笑ってる
たぶんね、なんかよく見えなくなってきた…



『ゆうちゃん』
『ん、』
『ほんとにねちゃう?』




陽菜の手があたしのほっぺをむにむに
んん、なに




『ねえってば』
『んあっなにー』
『……全部しよーねって言ったのに』




少し尖った唇と強くなるむにむに


全部しよーねって言ったのに
ぜんぶしよーね?
ぜんぶ、ぜんぶ、




『そおうだあああった!』
『わっ起きたの?』

『全部、すべて、しなくてわ…』
『かお〜』




が、なんなのかな
にやけてるとか気持ち悪いとか色んな選択肢が考えられるけどそんなこと考えてるひまは今のあたしにはありません!




『んっ…ふふっ。がっつかないの』




いや、いやいや
無理でしょう


ちゃっかりさっきの続きなんて考えちゃう陽菜なんて可愛すぎて無理でしょう


食べてしまいそうな勢いで陽菜のぷっくり唇に突進したあたし


それを受け止める陽菜は嬉しそう




『全部しなきゃね』
『全部ってどんくらい?』
『ぜーんぶだよぜーんぶ!今夜は寝かせないぜい?』
『わ〜』




積極的な陽菜にはあたしが全精力を注いで答えてあげなきゃいけない義務があるでしょ?



先生とあたし20

−−学校


優子side




『んっだめ、』




キスを深いものにしようとしたとき陽菜は慌てた様子であたしを引き剥がした




『陽菜』
『なに?だめだよ。ぜったいだめ』
『あたし陽菜に触りたい』
『ばかなの?見つかったら、ちょっ』




陽菜のほうが背は高いけどあたしのほうが力は強い




『ゆうこっ!ねえ』




少し強引かも知れないけど陽菜を抱きかかえて机の上に座らせる

本気なの?ありえない
ぶつぶつ言われる文句はとりあえず聞こえないふりでいい




『んんっふ、』




深いキスさえしてしまえば体から力が抜けちゃうことも陽菜のスイッチが入っちゃうことも
あたしはしっかり学んだから




『はるな?』
『ん…』
『保健室のベッドでもいいよ』
『そっちのがやばいし』
『じゃあここで』
『も〜いっつも硬いとこばっか』




たしかに。
お風呂場とか机の上とかね
でもすごい興奮するじゃん?
保健室の美人先生とイケナイことなーんてさ



『んん…』




白衣の前を開けるとかわいい下着がこんにちわ
優しく揉みしだくと少し漏れる声にあたしのどきどきは止まらない



『あっう、』
『陽菜、声はまずい』
『じゃあやめてよ…』
『それは無理』
『あっ!んんっ…』




やっばいな
マシュマロみたいなおっぱいはあたしをどうも興奮させる
赤ちゃんのように吸い付けばいきなりのことで声が出てしまった陽菜が自分の左手で口を覆っている姿なんて余計に興奮値が上がるだけだよ




『おいしー』
『んんっ』
『ふはっかわいいなあ』
『ば、か…』




口から手を離すと声が漏れてしまうから話すのも大変そうな陽菜


そうさせてるのはあたしなんだけど到底やめようなんて思えない




『んああ…!』
『はやいなあ。興奮してる?』
『ちっが、』




そんな潤んだ瞳で見られながら首をいやいや横に振られても、ね
ショーツの上からわかるほどの濡れ具合じゃちょっと説得力ないよ?




『ふうっう、く』




あたしを掴みながら必死に声を我慢する陽菜にやっぱ興奮やばいや



『ん!ゆう、だめ』
『ここでやめていいの?』
『……いじわる』




ショーツを一気に下げて直接秘部を触ればあたしを睨んでいた顔が一気に歪む




『んあ!ん、んっ!』
『きもちい?』
『あっ!ん!』



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先生とあたし19

−−学校


優子side




『小嶋せんせ〜』




遠くから聞こえた声にぴくりと耳を澄ますのと首を思いっきり振り向かせるタイミングは同じだった




『なに?』
『せんせー今日も綺麗だなあ』




たまたま廊下を通った小嶋先生とかっこいい系の身長170センチはあるだろう女子があたしの10メートル先に



『なっなっ…』
『はいはいゆっぴー。ヤンキー通り越してヤクザ顔だよ』
『優子まずいって。お願いだから暴れないでね』




あたしが本気を出したら一瞬でそこまでワープして一瞬でおまえをぶっ飛ばせるんだからな!

でもあっちゃんのお願いだから仕方なしに我慢してやってんだぞばっきゃろおー!


視界の隅には笑うまりちゃんと焦るあっちゃん
心の中はふつふつと…

なんか出てきそうだなこりゃ




『先生って彼氏いる?』
『いないけど』
『え?まじ?やっば、今度さ』




あたしの目はその瞬間きっと開きすぎるほど開いたと思う




『うあああ〜!!なにしんんんん!!!んー!』
『ゆっぴーお腹痛いって!?大変だ!トイレ行かなきゃ!』




廊下中、いやもしかしたら学校中に響いたかも知れないあたしの怒りの雄叫びをまりちゃんの右手に制される


んー!んー!言いながら体を持ち上げられるように引きずられるけどびっくりしてあたしを見てるあの女と陽菜からは一切目を離さなかった





『はあ!はっ!うおらあいつ!!』
『待った待った!ゆっぴー落ち着いて!』




空き教室に入ったらやっと息をさせてくれた



『まりちゃん!あいつ、あいつ…!』




(腰に手を回しやがった)

しかもがっちりと




『殺す』
『待ったゆっぴー!ゆっぴーは先生と付き合ってるわけだし、それ以上だって』
『だからって触らせないよ!あたしだけの特権が!』
『そうだけど騒ぎ起こすわけにはいかないでしょ…ばれたらどうするの?』




わかってるけど!



けど、あたしのなんだよ
だから…だから学校で見るのはいやなんだよ



『…はあ。まりちゃんごめん。止めてくれてありがとう』
『いーえ。きっとあっちゃんが周りにフォローしてくれてるし大丈夫だよ』
『あっちゃんにもありがとうって言っといてよ』




あの廊下に戻りたくなくてあたしはしばらく空き教室にこもることにした
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