クリスマス編。2
クリスマスイヴ当日
体育館へ向かう通路にて。
響の後ろを荷物を抱えてため息混じりに呟く黒点
黒点「はぁ。結局‘強制’じゃないですか。」
響「人手が足りないからな!仕方ないだろ?それに、」
振り返り 満面の笑みで
響「お前は私の手足みたいなもんだからな!手伝うのも、当然だろ??」
黒点「。。。」
一瞬立ち止まり息を止めてしまった。
黒点(てっきり、下僕だの、奴隷だの、って言われるのかと。手足って、まるで必要不可欠と言われたような気分になってしまった。なんて。)
黒点「。。。ん?」
黒点(でも、いいように使われてるだけじゃないかな。。。)
響「なんだ?変な顔して」
黒点(考えても仕方ないかな。この人とって僕は。。なんて。)
黒点「やるかぎり、最善を尽くしますし、僕は生徒会員なわですから、やるの当然でしたね。」
響「んーまぁこれは正規の仕事でもないしなぁ。生徒会は関係ないんだが。」
響「まぁ楽しもうぜ?みんなとワイワイ騒ぐのも楽しいもんだぞ?」
それだけ言うとまた前を向いて歩き出す。その後ろを追うように、歩き出した。
黒点(響さんに無理矢理つれてこれなきゃいつも通り家族と過ごしてただろうな。。。。いつもと違うイヴで、正直、少し、ワクワクしてる。そういえば、ナイ先輩方は来られるのだろうか??)
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ナイの家にて
リリィ「かんせーい!!」
ナイ「お、綺麗に飾れたな。」
リリィが飾ったオモチャのクリスマスツリーを眺めながらエプロンを外す。
ナイ「ほら、こっちも完成したぞ。」
さっき仕上がったクッキーを一つとってリリィに差し出す
受け取ったリリィは嬉しそうにそれを、眺めてから頬張る
リリィ「おいしい!!!」
ナイ「そりゃよかった。じゃあ、タッパーに入れるか」
パーティーに持っていくための準備をし始める。
響に聞いたら食べ物を持ち込みしても構わないということだし、クッキーぐらいなら邪魔にならないだろうと一人言をいいながら、
ナイ「リリィ、準備は大丈夫か?」
とリリィに話かけると 「うん!」と元気のいい声と笑顔がかえってきた。
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学校校門前にて
鈴木「お!フェイ早いなあ!」
すでに門前で待ってるフェイに笑顔で走りながら声をかける鈴木、後ろに続いてる佐藤はゆっくり歩いてきた。
フェイ「あー。まぁな。」
鈴木「よかった!フェイってこういうの別に好きじゃないさそうだから、乗るきじゃねーだろうなと思ってたけど!」
フェイ「。。。あれに見つかる前に家から離れたかったしな」
鈴木「?なんか言ったか??フェイ?」
フェイ「いや、なんでもない。」
佐藤「他の奴らはまだか?ナイとか、シノメとか。」
フェイ「まだみたいだな。・・・・・お、噂をすれば、だな。あれナイ達じゃねーか?」
ナイ「早いな!まだ時間になってないのに」
リリィ「フェイ!!メリークリスマス!!」
笑顔でフェイに抱きつくリリィ
フェイ「!おっと。おぅ、メリークリスマス。」
そう言いながら頭を撫でるフェイ
リリィ「えへへ♪」
佐藤「!!!」ジィーわくわく
ナイ「正確にはクリスマスイヴなんだけどな、あと、リリィ、その挨拶は近くにいるそのおにーさんにはしないようにな。」
佐藤を指差しながらリリィに言うナイ。
佐藤「ナイお前えええええええええぇ!!!!!」
佐藤の涙まじりの叫び声が夜の校舎にこだましたのだった。
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シノメ「あれ?みんな早いね」
ナイ「お、来れたんだな。」
シノメの隣にいる明らかに不満そうなユノの顔をチラッとみて、大体を察し
ナイ「・・・・・・悪かったな」
苦笑しつつ言うナイ。
シノメ「いや、気にしないで。ね?ユノ」
ユノ「うん。。シノメ!ちゃんと約束守ってくれるんだよね?」
シノメ「うん。」
ユノ「じゃあ、いい!」
佐藤「。。ユノちゃんの笑顔ご馳走さまでした。」
ナイ「シノメ、パーティー後に佐藤の手に持ってるビデオ叩き割るつもりなんだが、一緒にやるか?」
黒点「皆さん!来てくださってたんですね!」
笑顔で走ってくる黒点
ナイ「おう!黒点もいたのか。」
リリィ「えへへ!こんばんはー!黒点!じゃなかった、黒点先輩!!」
笑顔で黒点に抱きつきながら挨拶するリリィ。抱きついたリリィを優しい目でみて、微笑み返事をする黒点。
黒点「ふふっ、どちらでも構いませんよ。こんばんは!リリィさん。会場はあちらです、ご案内致しますよ。もう始まっておりますので。」
リリィ「!早く行こう!!」
黒点の手を引っ張るようにはしゃぐ。
鈴木「ほんと、リリィちゃんって人懐っこいなー。。。心配にならんの?保護者さん??」
ナイ「何が?」
鈴木「。。。」
ナイ「??、佐藤には近づけないよう気を付けてるけど?。。。。。一応お前も。」
鈴木「 俺!?なんで??ナイ!!言っとくけどね!!俺同年代や年下全然興味ないからね??めちゃくちゃ安全じゃないっすか!?」
ナイ「。。教育上よろしくない人間だから。」
鈴木「ナイ、それは偏見だ!!俺がどういう人間か全然わかってない!!こうなったら、俺がどういう人間かみっちり
俺厳選☆コレクションを見せながら説明するしかない!!!!!」
シノメ「。。。そういう所が問題なんじゃないかな。」
ナイ「もし、リリィ達にチラッとでもそんなもの見せたら、生かしてはおかないからな」
『このあと、和やかにパーティーに参加したけど、僕は、あのとき見た友人Nの本気の殺意のこもった瞳が忘れられませんでした。
ーーー鈴木の涙に濡れた日記よりーー』
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すみません、まだ続きます 。