戦うことすら諦めたというのにね。
彼氏は練習に行きました。
私はのんびりパソコンからかきかき。
イライラすると必ずやってしまう音楽大音量。
耳が潰れてる私としては今更何も拾えないのだけど。
親友は私に絶対音感があると言う。
そんなもの元からないというのに。
昔のあたしは身に着けられると思い上がって必死に追いかけた。
思えばそれが失敗だったのだ。
音楽はあたしにとって命の源でありあたしを殺すことができる唯一無二の存在。
生きるために必要だけど聞けば聞くほど悔しくなる。
能力のなさに反吐が出る。
すべてにおいて失敗。
存在が失敗。
私なんて。
そもそも聞こえるわけなんてなかったの。
あたしの耳は弱い。
難聴とかそういうことじゃない。
それも若干入ってるんだろうけど違う。
すべてにおいて弱かった。
人の何倍も聞かないと覚えられないほどの弱さ。
そのくせ譜が読めない。
聞いて覚えてを繰り返したもんだから余計に使い物にならない。
ライブ行っても場所次第では痛くて仕方なくなった。
だからやめたのだ。
戦うことすら諦めた。
全てやってきたことは無駄に終わった。