話題:バカみたい

とにかくここにこなかった半年以上の期間に私たちは4年生になり、彼の彼女も卒業し、周りからも「ななちゃんワンチャンいけるよ」みたいな大学生特有のノリが発生したりして。
でも私は彼を彼女から奪いたいなんて、そんな肝も座ってなければ自信もなかったわけです。
そこから少しずつ諦めて行って、でもやっぱり、独占したい気持ちを蓋して。

それが、私が幼稚園保育士の実習を終えてサークルに顔を出し始めたら、とある後輩から「別れたらしいよ」と聞かされパニックに陥りましたね、はい。しかも翌日彼女から報告されまたパニックですよ。


それから、1週間が経った今日。サークル行ったら人がまぁまぁいて、その中にKちゃんもいて、色々用事があったのでお話してたらだんだん人が少なくなって行って。あー、1年前みたいだなぁ、って心の底から思ったもんです。
最近ギターを趣味で始めた彼の背中を見ながら後輩に勉強教えたりして。
ずっとね、彼も私に気を使っていたけど久々に話したら全くそういうものもなくなったようで、本当、何も無かったみたい。私が告白したことも、彼に彼女がいたことも。全て。嘘みたい。
そしていつの間にやら2人になり、彼の電車に合わせるために二人で残って帰って。
電車に乗りこんで、はにかみながら手を振った彼を見て、私は、とても、舞い上がってた。

願わくば、周りから恋人同士に見られていたらいいのに。
この浮かれた気持ちは、決して恋じゃない。
もっと話していたい、この時間が永遠であって欲しい。
でも一年前ほど、キラキラしたものはない。

いろんな気持ちがせめぎあった。今もせめぎあってる。
答えは出ません、だってまだ時間が経ってなさ過ぎる。
でも、私は彼が私に手を振った姿が、今物売りに焼きついていて離れない。