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シャングリラ 2

『…貴女方が、不思議な歌の力を持つトレーナーね?』
『…そう、呼ばれております。』
『私の事は判るかしら?』
『存じております。』
『歌の力はおいておくとしましょう…。私が来たのは、貴方方のトレーナーとしての実力、それを見極めるためです。』
『説明は後にしましょう。二人共、取り敢えず私と一緒にいらっしゃい。』



***
シャングリラ
『王と宰相』1
***



ポケモンが作り給いし土地と呼ばれる、シンオウ。
その地方にいるポケモントレーナーの頂点に君臨するチャンピオン・シロナは、2人の人物をリーグにつれて帰った。

「…此所は、どこですか?」二人のうちの一人が口を開いた。
「ポケモンリーグ。このシンオウ地方のトレーナーが目標とする場所よ。」
二人を伴いリーグの床を歩きながら、シロナは答える。
「私は、ここのチャンピオン。…2人は知っているみたいだけど…」
「ポケモン勝負を挑んでくるトレーナーが、良く貴女の事を話してくれるんです。シロナさんのようになりたいって…」
答えたのは先程とは違う方の人物だった。
「そう…。何だか恥ずかしいわね、皆が私の事を知っているなんて」
シロナは苦笑した。
「それと、私は各地を回ってシンオウの神話を研究してもいるの。…その中で出会った人達から貴女達の事を聞いたわ。」
そういうとシロナは歩みを止め、二人に振り返った。
「『二人の凄腕のトレーナーがいる。余りある実力を持ちながら、ジムもリーグも目指さない珍しいトレーナーだ』って…貴女達の事でしょ?『天地を覇する竜の女王』サヤさんに、『磨す鉄壁の宰相』アヤカさん?」
シロナに微笑まれ、二人は沈黙した。
「…誰ですか、そんな恥ずかしい二つ名をつけたの」
一人がうなだれる。
「あら、格好いいと思うけど」
「嫌ですよそんな仰々しいな名前。馬鹿みたい」
また一人が溜め息をついた。
シロナは苦笑する。
「まあいいじゃない。…さて、ここよ」
彼女は正面に向き直る。二人も前を見た。
シロナと話している時は気付かなかったが二人は大きな扉の前にいた。

「私が貴女達を連れてきたのは、貴女達の実力を見るためよ。…本来、自分達でリーグまで来てほしかったのだけど、余りに多くの人が貴女達を知っているし、余りに実力があるみたいだから、私達リーグ関係者は興味を惹かれたの。

…この先は、闘技場。
貴女達には互いを相手にバトルしてもらうわ。」
二人は目を見開いて顔を見合わせた。

「当然観客もいるわ。私達リーグ関係者、ジムリーダー達、そして多くのトレーナー達…。皆が貴女達に興味を示しているの。
…その才能が名実通りなら、埋もれさせるには余りに惜しい。
私達の前で、その実力を示しなさい。」


シロナはそういうと、目の前の大きな扉を開放っつ。






途端。

二人は観客の歓声につつまれた。

シャングリラ 0の話

―これはとある2人の物語
『あの時ああしなければこうはならなかった』話
***
ある日のある夜の事。
時間も寸分違わぬその時。
同じ町の違う場所で、二人の黒髪の娘が生まれた。

それはごく普通の事。






ただ








育つにつれて彼女達は特異な力に目覚め始めた

これは普通ではない。


初めは偶然。
草むらで遊んでいた二人。
そのうち二人のうち、一人の娘が歌を歌い始めた。
それにもう一人が歌を合わせ始め、唱和した。



やがて






歌い終えた途端。







周りにいた獣達は姿を変えていた。


気付いた大人達は驚き叫ぶ。そして娘達はといえば、

虹彩と髪色が変わっていた









最初に歌った娘は
血で染めたような鮮やかな緋色


合わせた娘は宵闇の紫紺の色に







大人は彼らを恐れた
自然の摂理を越える力
それを兼ね備えた彼らを、







この町に置いておく訳にはいかない

















彼らは幼くして町を追い出され、
その幼い足での旅を余儀なくされる





獣達の保護もない旅


危険はあったが、彼らには互いの存在と歌があった。



怖くはなかった



旅先で多くの歌を覚え、やがて大きな町で保護され、


成長した彼らは獣を操るトレーナーとなる。





瞬く間にこの二人の名と実力は、トレーナー達の間でも広く知れ渡るようになる。


が、


彼らは各地のジムに挑戦していない


それだけの実力を持ちながら何故と皆はいう







彼らはそれでも挑戦しようとは思わなかった

ただ愛する獣のパートナー達と共に暮らしながら、歌を自由に歌えれば良かった










しかしそれが叶わない程、名前は知れ渡っており、




当然、リーグ関係者の目にとまる。








そしてその力と実力を披露せざるを得なくなった







これは『あのときああしなければこうはならなかった話』

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