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日高敏隆


人間は真実を追求する存在だといわれるが、むしろ真実ではないこと、つまりある種のまぼろしを真実だと思い込む存在だというほうがあたっているのではないか。まぼろしをまぼろしでないと思い込んでしまったものがイリュージョンである

小説『世界を、こんなふうに見てごらん』

日高 敏隆


神であれ、科学であれ、ひとつのことにしがみついて精神の基盤とすることは、これまでの人類が抱えてきた弱さ、幼さであり、これからはそういう人間精神の基盤をも相対化しないといけないのではないか

小説『世界を、こんなふうに見てごらん 』

ミヒャエル・エンデ


忘れるのを恐れるな。
忘れると、その記憶は無意識に沈み変容し人格を形成する。
忘れて変容した記憶が多ければ多いほど人格が豊かになる。
アイデアやファンタジーが浮かぶというのは、実は変容した記憶の浮上なのだ

森絵都

「だれもがだれかをちょっとずつ誤解したり、されたりしながら生きているのかもしれない。それは気が遠くなるほどさびしいことだけど、だからこそうまくいく場合もある」

「みんなそうだよ。いろんな絵の具を持ってるんだ、きれいな色も、汚ない色も」

「せいぜい数十年の人生です。少し長めのホームステイがまたはじまるのだと気楽に考えればいい」

小説【カラフル】

森絵都

この世でもあの世でも
人間も天使もみんな変で
ふつうなんだ。

頭おかしくて狂ってて
それがふつうなんだ。

いろんな絵の具を
持ってるんだ
きれいな色も、汚い色も。

人は自分でも
気づかないところで
だれかを救ったり
苦しめたりしている。

この世があまりにも
カラフルだから、
ぼくらはいつも迷ってる。

どれがほんとうの
色だかわからなくて。

どれが自分の色だか
わからなくて。

小説【カラフル】