「たまきちゃん!」
「ん?」
「はい、プレゼント!」
「え、ウソ。わ、ありがと」
「開けてみて!」
「えー何何?」
「(わくわくしてる・・・かわいい・・・!)」
「えっうわ、ワンピース!」
「そうーどうどう?」
「なんか変わった形してる・・・可愛い・・・」
「僕が作ったんだ」
「・・・ん?」
「僕がデザインしたの」
「・・・マジですか」
「マジです」
「うそー!ノブは服も作れちゃうの?!」
「大学ん時に服飾科の友達にちょっと教えてもらったことがあって」
「へぇ・・・ちょっと習ってこのレベルかい・・・?」
「世界にひとつのワンピースだよー」
「うれしい。ほんとにありがと、ノブ!」
「っ〜!!」
「私もあるよ、ノブにプレゼント」
「えっ」
「じゃじゃーん」
「(ちょっと待って、何じゃじゃーんて・・・!可愛すぎる・・・!)」
「・・・? ノブ?」
「え、あ、ごめんなさい!」
「・・・気に入ってくれるといいな」
「 あ・・・、」
「今度ニューヨーク行く時に、スーツ持ってくって言ってたから」
「素敵なネクタイ・・・」
「ほんと? ノブ、こういう優しい色似合いそうだなぁって思って」
「・・・たまきちゃんセンスあるよね」
「え!そんなことないって!」
「でも僕のこと分かってくれてるところが、すごくうれしい」
「・・・ほんと?」
「うん!」
「・・・よかった」
「っ、!」
「ノブ?」
「・・・たまきちゃん、さ・・・、男が女の子に服を贈る理由、知ってる?」
「え、しらない・・・何?」
そっと耳元に唇寄せて囁いたら、たまきちゃん、首まで真っ赤にして黙ってしまった。
相変わらず、僕をたまらなくさせるのが上手だね。
「あ、待って、ノブ・・・」
細い繊細な手をそっと掴んで、手の甲に口づけ落としたらもう一度囁いてあげる。
Merry christmas.
そしたら優しい彼女は黙って僕を受け入れてくれるから。
end.
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クリスマスなのでssかいてみました!
ちょっといつもより漢!なノブを(笑)
良いクリスマスをー☆