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白猫の瞳

テニスの小説なので
CP苦手な方は注意!

ちなみに忍足さんと日吉くんです
大丈夫な方はどうぞ


















「どうしたんですか…それ…」

日曜日の夕方。今日は日吉との約束の日。稽古の終わった日吉は直接俺の家に夕飯を食べに来た。そして部屋に入ると図々しくも俺の膝に座る猫を指をさす。

「拾ったん」

可哀想やったし。
俺がそぅ言て微笑めば日吉は呆れた顔をして、手に持っていた包みを机に置き、腰を下ろした。
そして

「まったく………」

あからさま聞こえる様にため息をついた。
なんやねんそれ…俺が拾ったんやし。別に日吉がため息する事なんやろ。
と気持ちだけ少し向きになってみる。

「ええやん、日吉には迷惑かけんよ」

俺はそう言って猫を持ち上げて横に移動させると、立ち上がる。すると日吉は猫を横目で睨み。

「別にいいですけど」

とまたため息を落とした。カチンと来る言い方。俺は思わず眉を歪ます。
なんやねん!生意気な子やね。俺が世話ちゃんとせぇへんと思っとるんか?アホ、ちゃんとするわ。なんてたって俺は天才なんやで。
日吉はそんな俺の気持ちも知らないで口元に手を添え、お上品にあくびをする。
はぁ…。学校の時とのギャップが有りすぎやんな。
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