*はじめに*
登場人物紹介などは、『オリジナル小説『純血の殺し屋10』紹介』と表記されている日記をクリックした次のページに書いてみました。
小説は、小説と言うより脚本のように誰が何を喋っているのかが分かるようになっています。
単に、作者自身が混乱しないようにというために。←
誤字や内容の綴りにおかしな点がありましたら、すみません。
最後に言うのも変ですが、興味があったら読んでみてください。
あ。
この作品は、ミステリーサスペンスです。
あと、キャラクターの設定が少年漫画風になっています。
あと『♪』……お許しください人( ̄ω ̄;)
最初なので
話題:創作小説を貼り付けます!
次から、『純血の殺し屋』の第10章です⇒
story.1:『大好き』
------------…幼い頃の記憶。
いつ頃の記憶かは覚えていないけど、母に連れられてどこかの広い公園へ行ったのだ。
母と手を繋ぎ、広い公園の景色を眺めながら、ウォーキングコースの道のりを歩いた。
広い草原の広場に到着すると、一人の男性が俺たちを待っていた。
男性は俺たちのところへ駆け寄ると、俺を高く抱き上げてくれた。
男性に抱っこしてもらって見た公園の景色は、母に抱っこされた時に見る景色とは違った。
優しい、笑顔。
穏やかな、声。
男性は、俺の名前をたくさん呼んでくれた。
俺は、一ヶ月に一度、男性と会うことが楽しみだった。
------------3人で会うのは、決まってこの公園だった。
3人で、母が作った弁当を食べて、男性と一緒に遊んだ。
キャッチボールをしたり、サッカーをしたり、追い掛けっこをしたり…。
会うたびに、その時あった出来事を話したり。
男性は、うんうんと頷きながら俺の話を聞いてくれた。
男性:「隆志」
男性は、優しく俺の頭を撫でながら褒めてくれたりしてくれた。
俺は男性のことが大好きで、自然と男性のことを『お父さん』と呼んでいた。
母が、男性のことをそう教えてくれたというのもあるけれど…。
隆志:「お父さん!」
俺が、男性について知ることになったのは小学生になってからだった。
しかも、テレビで。
それで男性と一緒に暮らせない訳を理解した。
男性には、俺たち母子以外に妻子がいたのだ。
それを知ってから何となく気まずくなって、俺は少年野球を理由に男性とはそれまで以上に会わなくなっていった。
……そして高校に進学した時、俺は男性の新たな真実を知った。
男性には、俺の母以外に愛人と子供がいたのだ------------…。
--------------------------…
ピピピピピッ!
頭の上で、ケータイのアラームが鳴り響いた。
十条隆志は、目を覚ますと鳴り続けているアラームを止める。
隆志:「ん〜…」
ビジネスホテルに身を置いていた隆志は、アラームの時間を見てもうすぐ夕方である事を知る。
隆志:「起きるか…」
隆志はベッドから起き上がると、そのまま部屋に付いてる浴室でサッとシャワーを浴びた。
浴室から出ると、スーツケースからスーツや灰色のYシャツを取り出し、着替えた。
着替えを済ませると、腕時計やネックレスを身に纏い、必要なものを鞄に入れた。
隆志:「これで良し」
隆志は部屋をそのままに、鞄と部屋のカードキーを持って部屋を出た。
エレベーターを利用して1階フロアーへ行くと、受付にカードキーを預けてからビジネスホテルを出て行った。
その足で迷わず、きらびやかで賑やかな街並みへ向かった。
隆志が到着したところは、新品なビルに建設されたホストクラブだった。
隆志:「おっはようございます」
ホストクラブの中へ入ると、隆志はフロアーにいた店長に声を掛けた。
店長:「おはよう、隆志。
…最近、ずっと一番乗りだな」
店長はそう言うと、ニヤニヤしながら言う。
店長:「1ヶ月前にケータイを無くしてから、同伴めっきり減ったもんな〜」
隆志:「まだ全員には伝えられてないですからねぇ」
隆志はそう言うと、店長に抱き付きながら言った。
隆志:「店長どうしよ〜う!
今月マジでヤバイかも。2位から転落するかも〜!」
店長:「さぁね。今日の発表までのお楽しみだよ」
店長は隆志の腕をポンポンと叩きながら、隆志を宥める。
店長:「とりあえず、片っ端からメールしてみることだな。」
店長は隆志から離れると、飾られた大輪の花束に手を触れながら匂いを嗅ぐ。
隆志:「了解で〜す」
隆志は敬礼ポーズをすると、ソファーに腰を降ろし、すぐにケータイで客にメールを打ち始めた。
一斉送信メールの方が楽だが、隆志は一通一通こまめにメールを打ち続けた。
そうこうしているうちに、他のホストたちもやって来て自分と同じように客にメールを始めた。
店長:「おーい。もうすぐミーティングを始めるぞー」
ホストたち:「はい!」
ミーティングの呼び掛けされたタイミングで、隆志はようやくメールを打ち終えた。
隆志:「はぁ〜〜〜」
?:「おつかれ」
隆志:「あっ、真翔(マサト)さん。どうもっす」
隆志が勤務するホストクラブのNo.1ホスト・真翔に声を掛けられて隆志は姿勢を正した。
すると、真翔はこう言った。
真翔:「お前、ケータイ無くしてブランク負ってたけど、今日は追い上げられるか?」
隆志:「やってやります!持ち前の上目遣いで!」
隆志はそう言いながら、手を合わせて上目遣いと流し目で真翔を見つめると、真翔は豪快に笑う。
真翔:「あっはははは!
まぁ、その調子なら大丈夫みたいだな!」
真翔はそう言うと、隆志の頭をポンポンと撫でてからミーティングのために移動をした。
このホストクラブに勤めて、丸6年が経過した。
新米の時から店長や真翔には可愛がってもらい、他のホストたちからも仲良くしてもらっている。
お客も良い人ばかりで、隆志はこの仕事が大好きだった。
店長:「ミーティング始めるぞ」
店長の一声に反応して、隆志は立ち上がる。
隆志:「はいっ!」
隆志がそう返事をすると、日課である開店前のミーティングが開始したのだった。
------------To be Continued...