葉乃美「先生!!!!!!!!!」
ドゴーーーーンッ!!!!!!!!!!!
ロケットランチャーの弾は、ザビア人に見事に命中した。
キイツを巻き込んで…
アサミ「イヤーーーーーッ!!!!!キイツ先生!!!」
アサミは涙をこらえられない。
ザビア人もキイツもその場から消え去った。まるでそれは夢だったかのように。
ハマジ&オレン「…こちら研究所、、、から、、みんな、そこにキイツ先生の生命反応はゼロだ…。ウゥ、、、」
ハマジもオレンも声をふるわせている。
オテヨン「…先輩…、、、そんな…アタシが先生の力になるために来たのに、、、先生をこんなめに合わせてしまうなんて…何が科学者よ!!何が発明よ!!何やってるんだろアタシは…!!」
オテヨンは悔しかった。キイツが自分をここまで成長させてくれた人物であり、恩師のような存在だったのに、それを守れなかったことが悔しくてやりきれない気持ちでいっぱいだった。
葉乃「…先生…ごめんなさい…うぅ…キイツ先生…」
オテヨンはくじけそうになる気持ちを必死にこらえて、今こそ自分がなんとかしなければと思った。
オテヨン「葉乃美ちゃん、、大丈夫。キイツ先輩はきっと喜んでくれてるわ。しっかりロケットランチャー
を命中させて、キイツ先輩の作戦通りできたんでしょ? それに葉乃美ちゃんがちゅうちょしてたら、きっと先輩の行動が無駄になっちゃうところだった。あなたのおかげよ。ありがとう。
それと、アサミちゃん、あなたも。ごめんね…誰よりもキイツ先輩を救いたかったのはあなたなのに…アタシがアサミちゃんの邪魔をしてしまったみたいで。」
アサミ「…そんな…あたしこそ…その…ごめんなさい。。オテヨンさんの気持ちも知らないで、、、ひどいことを言ってしまって…」
葉乃「オテヨンさん…なんだか、、、キイツ先生がまだここにいてくれてるみたいです…。先生と同じ安心感がある…ありがとうございます。。。なんか少し落ち着きました。」
アサミも葉乃美も、オテヨンの言葉に救われ、少し冷静を取り戻したようだった。
カノン「みんな…アタシが連れ去られたりしなかったら、、、こんなとこに来なくてよかったよね…」
ストパン「地味に僕が一番悪い」
オテヨン「さあさあ!!みんな!!^^もうそういうの言いっこなしね!^^みんなの大好きなキイツ先生が「みんな笑えー!」って怒ってくるぞ!^^さあ、ハマジくんやオレンくんたちがいる研究所に戻りましょう。」
全員、このオテヨンの明るい調子に笑顔をもらった。
みんなが帰ろうとしたときだった。
葉乃美「うん?どうしたん?アサミー」
アサミ「うん?ちょっと待ってね、、、、どうしてもここに置いていきたいものがあって」
アサミがキイツからこっそりもらっていたお守りだった。
アサミ「キイツ先生、アタシがどこまでも一緒に戦いたいってわがまま言ったときに、、、俺から絶対離れるなって言ってくれて、、、これをくれたんだ、、実は。イゼ神宮の安全祈願お守り。キイツ先生がつけてたのをアタシに、、、。結局、守ってくれたのはキイツ先生だったから、、、今度はこれをアタシがキイツ先生が消えちゃったこの場所にこれを置いていきたくて。。。」
葉乃美「アサミ、、、、そうだね、、、そうしたらずっと一緒だね。」
アサミは小さくうなずいてお守りを置いた。
ピーピーピピ!!ザァー
ハマジ「こちらハマジ、、、みんな!!!!みんなのいる場所の電磁波とエネルギーの動きがおかしい!!!!」
オレン「やばい予感がする!みんな気をつけて!!!!何かがまた来るような!!」
オテヨン「みんな!!!!!!!
足元を見て!!!!!!」
みんなが目にしたのは、そこらじゅうに散らばっている毛髪のようなものだった。それが気味悪く動いているのだ。目を疑った。
カノン「何これ、、、、気持ち悪い…」
よく見ると毛髪らしきものが一ヵ所に集まっていっている。
オテヨン「これはまずい!!!!トキヨーソウルロンドンニューヨーク光線!!!」
オテヨンが毛髪に攻撃をあびせかけたときだった。
ピカッ!!!!!!
激しい光があたりを包む!!!!
全員「うわ!」
みんなの視界が慣れ始めたそのとき…
シュン!!!!!
風を切る様な音のあとに、、、それは起きた。
葉乃美「あぁ!!!!!!」
葉乃美の右腕に直径5センチほどの黒い鋭利なものが突き刺さり貫通している!!!
???「おや…少し浅かったかな?」
アサミ「…ど、、、どうして・・・・・」
アサミは震えていた。
オテヨン「くっ…なんてこと…!」
カノン「葉乃美!しっかり!!ちょっと待って、、、、止血止血!!」
そこにはキイツと一緒に消え去ったはずの、、、スーパーザビア人がいるのだった。しかも、てっぺんのハゲはさらに磨きがかかり、その周りを囲む髪の毛が、、、さっきまでより長くなっている。
オテヨン「どうして!?確かにロケットランチャーが当たったはず!」
ザビア「うぅ〜ん、ロケットランチャーが当たる直前に力の抜けたあの男を少々タテに使わせてもらったといったところだな。おかげで、ランチャーの衝撃と、キイツとやらが体内に送り込んだエネルギーを、なぜかわたしの再生エネルギーに変換できたようでな。まさしくあやつは犬死だったわけだ。ククク、、、、、クハハハ、、、、ハハハハハハ!これは愉快だ。それで、さらにパワーアップしたわたしがここにいるわけだ。スーパーザビア人3といったところだ。」
平然と答えるザビア人に、みんなは激しく怒りを覚えた。
アサミ「うわーーーー!!!!!!!!!!」
オテヨン「アサミちゃん!!!!!!!待ちなさい!!!」
気が動転しているアサミは、切りかかるような武器も持たないまま、なりふりかまわずザビア人に向かっていった。
カノン「アサミ!!!!!!」
ストパン「僕に任せて。
魔法のランプ。」
続く。。
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