お友達へのおたおめ夢小説です
ご注意くださいな!!
設定夏です
ちょー遅いとか言わないでください、お願いします(切実←
おめでとー!
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いつもよりずっと暑い夏。梅雨なんてなかったも同然でこの暑さにまいった俺は、とりあえず逃げるようにコンビニに駆け込んだ。自動ドアが開くのをほとんど待たないでとりあえず店内へ。体中を包む冷房の冷気に一息ついた。
寒過ぎる気がしなくもないけど、汗をかきまくった今には丁度いい。
とりあえずテキトーに冷蔵庫からペットボトルを一本取り出してレジに並ぶ。結露し始めた水滴が俺の手を濡らした。
レジでの会計が終わって、都会の避暑地であるコンビニを出ようと思ったら。
「げっ、さつき……」
「げっ、じゃないよ、青峰くん!」
そこにいたのはさつき。お節介なさつきに言われることは分かってるから耳を塞いで通り過ぎようとする。
「青峰くん、練習!」
「たりぃ。こんなあちぃーなか練習なんてやるわけねぇーだろ。ま、暑くなくてもやんねーけど。」
ペットボトルのキャップを外して一気に口に含む。炭酸のしゅわしゅわした感じがなんとも言えなかった。暑すぎて爽快感はまるでない。
「もう明日から八月なんだからね!わかってる?!」
「はいはいわかってますよ」
明日から八月とか何が言いたいのかさっぱり分からない。なに言ってんだか。
「……明日から八月?」
「そうだよ!」
ちょっと待て、もう今日で七月終わり?明日、八月一日?
隣で宿題やったの、とか練習!とか言うさつきの小言は頭に入ってこない。やばい、ぼぅっとしてた。毎日ゴロゴロしてるだけだから日にち感覚とか曜日感覚とか吹っ飛んでた。まさか明日は八月一日だなんて。
ここらへんにいいとこはあるだろうか。ちょっと悩んで、そういえば近くに黄瀬が騒いでた雑貨屋があるのを思い出した。男物もあるらしいから俺が行っても目立たねーだろ、うん。
「さつき、お前、学校戻らねーの?」
「へ、あ!もうこんな時間!練習始まっちゃう!って青峰くん!」
あたふたしてるさつき、に背を向け今度こそ歩き出す。さっきより暑さが気にならないのはきっと。
「ちょっと、どこ行くの!」
「明日、約束あっから」
そのための準備。
そう言えばぽかん、とするさつき。あ、そっかこいつ知らねーんだ。
空になったペットボトルをリサイクル用のゴミ箱に捨てて、目的の店まで足を進めて行く。
何を買おうか。
何をあげようか。
こんな悩み、いつもならしないけど、今はしてる。
考えるのは嫌いだけど、今は不思議と嫌じゃない。
それもこれも、きっと……。
2014-1-28 19:23