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ギブミー収納スペース

どうもご無沙汰しています。
更新が滞っているのはここ最近多方面に浮気しているからだと思います。

最近読んだラノベの感想をまとめてアップしたいと思います。当然ながらネタバレ満載なのでご注意下さい。
以前やってたラノベの長ったるい感想も時期を見てやるかもしれん。
と言っても最近積み本の方が圧倒的に多いわけですが

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


・僕はやっぱり気づかない 4

これ読んだのはちょっと前なので感想がやや曖昧気味。
しかしこの作者よくまあこの主人公をかっこよく書けるよなぁと毎度毎度思う。

タイムトラベルネタでベタな展開だと思うし、シリアス全開って訳でもないのに涙腺が緩んだのは内緒。今まで一番どうでもよかった先輩が急上昇しました。
そして篠瀬のcvが石田彰とか岸尾だいすけとかで再生される…。絶対合うと思うんだ。特に前者

全員(織野さんややプッシュ)->桔梗印->全員(やっぱり織野さんプッシュ)->先輩ときたから次は栗栖かな、と思っている。
てか彼女にいい加減見せ場作ってあげようよ…。今のままだと変態痴女でしかないんだし

・ニーナとうさぎと魔法の戦車 4

濃密な百合回で御座いました(*´д`*)
表紙でクーとエルザが来るのは判ってた事だけど、ニーナとアリスも百合モード全開だったというね

しかもこの二人、新婚夫婦ばりの惚気っぷりを披露してくれます。※彼女たちはU-12です
うん、そりゃエルザさんも怒るわな。桃のはちみつ漬けだってここまで甘くはならんだろうに

にしても段々ニーナ逞しくなっていくな。男主人公より男らしい主人公に見えるときがあるのは気のせいではないと思う。

あと今回の件で確信したのはクーはサドっ娘でエルザはマゾっ娘であること。元からそうとか言っちゃいやん
アリスは無自覚でサド、ニーナは自覚してないけど多分サド。ドロシーはどMっぽいしキキは間違いなくサド。サクラさんは知らん

・俺ミーツリトルデビル 3

ページ数の割に値段が高いと打ち切りフラグ。同著者のほうかご百物語と比べると主人公が尻軽すぎたのと単純な売上が(ry

この作者はキャラ同士の掛け合いと作中の伏線回収率は地味に上手いと思う。後は良ヒロイン描くのとかね
しかし女性キャラの水着見て気絶するシーンがほうかごとまんま同じだったのは笑えた。
尤もこっちは水着見る->顔に指で触られるで気絶したのでインパクトとしては弱かったかな。いたちさんの水着見ただけで2度気絶->昏倒しかけるのコンボをやらかした真一の壁は色んな意味で高すぎたと思うの

芽亜は小動物的な意味で可愛かったし、ほうかご同様ゆるい空気が好きだったから個人的にはもっと続いて欲しかった作品。
ほうかごと比べると主人公尻軽、先輩・先生ポジションのキャラが欠如していたのがなー…彼女たちのおかげでいたちさんの可愛さが際立ってたわけだし。

ただまあ主人公最後の最後で見せ場あったし、最後の一枚絵で綺麗に締めて良かった様な気がするのは私だけでしょうか?
父ちゃんの正体も何となく察しつくしね…。

・棺姫のチャイカ 4

チャイカの名を名乗る条件に太眉を追加してやって下さい。むしろ必須条件じゃないのかと思います

戦闘シーンは相変わらず見ごたえあって何より。
戦闘物だと大概技名叫んで攻撃したり、不思議な力利用して戦ったりというのが多い中身体能力強化と魔法位しか材料ないのによくここまで書けるなーと思う。
あとヴィヴィ可愛い。ズィータも可愛い。そして白チャイカエロい。紅チャイカさんもエロい。まあ何というかみんな可愛いんです(´∀`*)

ただ今回の最大の見どころはマテウスとレオナルドの会話シーンだと思うんだ。
特別奇をてらった話でもないんだけど、禿のおっさん+ショタとラノベではそう見れる組み合わせじゃないのは確か。

禿と脳筋はゲームとかで噛ませになりやすい中、マテウスとニコライは結構見せ場ある印象。禿とおっさんの同列に地属性と斧棍の武器
ただそういうキャラとか属性に限っていざ使うと最強クラスというのがあるあるだと思うんですが如何でしょうかね(何

・デート・ア・ライブ 4

義妹無双でした。戦闘でも戦争(デート)でも。実妹は…うん、何というかがんばれ
ただ今回は四糸之が一番の功労者じゃないだろうかと思う。士道にとっても読者にとっても。そして十香さんはINT32から2を取り上げても良いと思うんだ

単純な戦闘能力だと狂三≧義妹>>>実妹>>>折紙≧十香>>>>>四糸之なんだろうか。
いずれにせよツートップがチート級に強いのは確定。攻撃性能は義妹、総合性能は狂三で。問題は義妹さんが闘うチャンスが今後来るかどうかだけども。

何というか折紙さんがダークサイドに堕ちて狂三に利用されるか、ラスボスまで登りつめる可能性が高い気がしてならない。
そして実妹さんは高確立で死ぬと思っています。7巻辺りで忘れた頃にやってきて士道たち庇って死ぬとか有り得そうで怖い

でもまあこの人なら何となく全員生存ハッピーエンドとかやらかしそうだ。最後がファミレスでみんな一緒に飯食ってエンドとか。

次は精霊二人出るらしいから双子かな…と推測してみる。

GJ部 H

今回で完結。長いことおつかれさまでした。
今回であらかたネタはやり尽くした感じなのかな…と。欲を言えばもう少しオレマンの活躍が欲しかった所ですが

今回一番の見どころは紫音さんのネコミミモードでした。年上おねーさんがネコミミ付けるだけでも威力あるのに紫音さんだと尚更な訳で
後はタマ鍋が扉絵で見られて満足。というかGJ部の部室ってあんな感じだったのか。今回でようやく全容が見られた気がする

最後は部長が持って行った。デート回で部長だけ無いなーと思ってたらそういう事だったのかと
GJ部中等部はとりあえず1巻だけ買って後は様子見してみようかと。問題は中等部のキャラで従来のノリをどこまで維持できるかだよなあ

・Right×Light 11・12

昨日今日とかけて一気に読みきりました。何はともあれ第一部完結らしいです

ベタと言えばベタだけどみんな無事生還エンド。アリッサが美由斬り付けた時はどうしようかと思ったけど結果としてはオーライなのかな?
魔法使えなくなった美由が今後どうなるかは新シリーズで確かめて見ようと思います。多分ホリィ=ライトも真っ青な修羅場が展開されるんだろうけど

妹が最後の最後で復活したのは本当に良かったな、と。派手な復活劇とかもなく主人公の前に姿を表して手をつないで…というもの。
演出としてはライトでシンプルなんだけど込み入った演出よりもこういうベタな方が好きだ。というか反則です。挿絵含めて

そして冬上雪絵というキャラが大層お気に召しました。
努力家で自信家、サディストだけど弱みを握られてたり素直になれないツンッ娘だったり、後半デレ全開だったアリッサに変わって初期アリッサの様なキャラを演じたりなど、物語上かなり重要なポジションだったと勝手に思ってます。
それだけに10巻以降の影の薄さは泣いた。新シリーズの方でまた活躍するよね…?

余談ですが最初読んだときはここまでハマる物だとは思ってなかった。3巻位まで惰性で買って4巻読んで一気にはまりだした巻数重ねる毎にデレていくアリッサは本当に可愛かった。
多分これが好きなったのは挿絵の効果も強かったんじゃないのかと思う。萌え絵と比べると全体的に落ち着いているし、キャラの描き分けもしっかりしてるからキャラに感情移入しやすかった。
隠れた名作というポジションと行ったところだけにもう少し目立っても良いと思うのだけれど

それにしても12巻のアリッサ、色んな意味で小さいな…


中〜長期シリーズを順当に消化している中(カルマ,ほうかご,Right×Light)未だに狼と香辛料だけ消化しきってない…というかしきれない。
後3巻で終わりって思うとどうしても読むのを躊躇してしまう。

神さまのいない日曜日



『神さまのいない日曜日』(ファンタジア文庫)
入江君人(著) 茨乃(イラスト)

+全容+

現時点で5巻まで発売済み。全て読み終えた上での感想です


今回はある程度世界観を知っていない限り、本当に訳の判らん話になると思う(というか説明できる自信が無い)ので説明を随所に織りまぜた感想となっています。
特に1巻のネタバレが非情に強くなっています。+で区切られた部分以降に1巻のネタバレがあるので避けたい人は途中まで読んで下さい。



ジャンル:幼女とおっさんとお母さんとお姉さんとイケメンが繰り広げるハートフルボッコファンタジー(嘘)

ラノベにしては珍しい女主人公の話です。

現状刊行されているラノベの中で、私が知っている女主人公の話は『蒼穹のカルマ』と『ニーナとうさぎと魔法の戦車』くらいです。
やや古いものも含めると『よくわかる現代魔法』位で今まで30シリーズ位読みましたがこれくらいしか覚えが無いです。


※余談ですがぼんごれは女主人公のラノベが好物です。他にもこんなのがあるよ!というのが御座いましたら紹介して頂けると非情に有り難いです。


ファンタジー物で時代はやや現代寄りでしょうか。
ただ、かなり退廃的な世界(後述)が舞台となっているため、現代をあまり感じない仕上がりとなっています。


中世っぽい世界観に現代の世界観に合うもの(銃器/車/学校)が出てくる感じですね。城や王国が出てきたり、近未来的な構造の塔が出てきたりする。

そもそもこれをファンタジーとして呼んで良いかどうかも微妙なラインなのですが……ファンタジーでいいと思う。多分w


さて、先程書いた退廃的な世界ですがざっくり言うと"人が死なず、人が生まれない世界"です。

世界を創造した神様が「あの世が(死んだ人間で)一杯になっちゃったから、もうお前ら(今の世界の生きている人間)死ねないわ」という超展開で成り立った世界です。
ご利用は計画的にとアレほど(ry


つまり死んでもそのまま現世に残ってしまう事です。


例えば頭をえぐられて死んでも、暫くしたら頭をえぐられたまま生き返ります。
腕が切断されたら切断されっぱなし、目が潰れたら潰れっぱなしです。

勿論傷口が腐ったりしてもそのまま復活するため、腐る⇔復活と繰り返すと腐った死体状態になります。

文面に直すとなかなかにエグいですね(;´∀`)


腐った死体云々はさておいて、続いてこの世界について少し説明します。


・生者…生きている人間。死んだことのない人間とも。

主要人物の中ではユリーがこれに該当します。

・死者…死んだけどこの世で生きている人。

大多数の人間が死者にあたります。
生者よりも圧倒的に多く、死者でありながら平穏を望む人も多く存在し国家を築いている程の勢力となっています。

ただし、死者は死んでいるにも関わらず生者と同じ生活をしたいと思うため生者にとっては邪魔な存在とも言える。

・墓守…神様が死者を埋めるために作った存在。疲れを知らず、年を取らない特徴がある。

主要人物だとスカーがこれに該当します。
墓守は死者を見つけると埋めなくてはいけない。尚且つ生者の動向に気をつかわないといけない。
墓守は生者を安寧とした生活を維持させる存在でもあります。

・死の概念

死者は死んだとは言え厳密には死んでいない。
本当に死を迎えるのは墓守が死者を墓に埋めた時です。言い換えれば墓守がショベルで土に埋めない限り死者は生き続けます


とりあえず↑の概念+アイというキャラを知れば少しは話しの理解が進むと思われます。

+++++++++





さて、主人公アイがどういうキャラかを書きます。

まず彼女の特徴を羅列すると

・ポジティブシンキング
・とても楽天家
・とても泣き虫
・とても食欲旺盛
・ダンディーなおじさんが好み

といった所です。

そして彼女は『墓守』です。
そして狂っています。


具体的にどう狂っているか、というのを説明するとなると1巻の内容を書かないと説明できないので少しボカして説明します。

これで狂っているかどうかを判断できるかどうか微妙だけど(何

・死者と一緒に暮らしている
・村を壊し、半殺しに合わせた人について行こうとする
・その人を父親と信じて呼び慕う
・世界を救うと豪語する


如何でしょうか? 因みに↑の内容は全て1巻のものです。
狂っているというのを感じて頂けたら有り難いですが、内容バレを抑えて書くとこれが限界です


+総評+

退廃的な世界で描かれる切ないストーリーでありながら物凄く人を選ぶ話だと思う。
特に1巻の内容はかなりカオスで、ギャグなのかシリアスなのか判らないノリで話が進行する。


しかしアイを始め、ユリーやスカー、それぞれの立場で見た生と死の捉え方を描写したストーリーは他の話にはない独特の雰囲気を出している。


アイはひたすらにポジティブで可愛いキャラに仕上がっている。
退廃的な世界でありながら何処か明るい感じがするのは彼女のおかげなんだと思っています。ええ


シリアスで切なく退廃的な世界を、ポジティブで明るい彼女が世界を救う。
しかし現実は厳しく彼女は厳しい現実にかなりの頻度で精神的に痛めつけられ苦しまされる。
それでも彼女は前に進み続けていく。

という所が肝でしょうか。


5巻時点では大分ストーリーも進み、彼女の世界を救うという願いが挫折した所で終わっています。
今後の彼女がどう成長するかが楽しみだから買い続けているんだと思います。


この作品は個人的には傑作。しかし人には奨められないものです。
強いて言えば切ないストーリーやシリアスなものを好む人ならお勧めでしょうか。


もし、私の拙い感想でも興味を持った方がいたらまずは立ち読みからする事をお勧めしたいです。


今回さっさと総評に進めたのも、作品自体を読まない限り私の説明では上手く説明できる自身がないからなんですよね。
実際、ここに書いたものは殆どアイの性格と世界観だけですしw

つまるところ自分の文才の無さが顕著に出た結果です。
なさけねー


6巻が今月出るみたいなので楽しみですね。
どう転んでもアリスに死亡フラグが立っているのは気のせいだと思いたい

評価:A

C3 シーキューブ



※手違いでコミックス版のリンクとなっておりました。申し訳ありません 10/24

『C3 シーキューブ』(電撃文庫)
水瀬葉月(著) さそりがため(イラスト)

+全容+

現時点で12巻まで発売済み。内8巻まで読み終えた上でのレビューとなっています

ジャンル:エログロハーレムラブコメ

表紙とあらすじだけ見れば誰がどう見ても日常ラブコメ物だと思うんだ。
でも実態はお色気パートがところ構わず挿入され、戦闘となれば青少年向け漫画並みの派手な戦闘をやらかすものでした。
表紙絵とあらすじで騙された。悔しい…!でも(ry


8巻現在まで読んだ感想として、良作->普通〜やや良とシフト
1~5辺りまでは面白かった。ただそれ以降は引き伸ばし感が漂うなーと感じるようになった。主人公のヘタレ化+無個性化が加速したせいもあって

表紙絵見れば判るけど萌え要素は露骨と言っても良いくらいにある(ナース服/スク水/サンタコス/巫女服/浴衣etc...)ため、萌えに困ることは無いだろうと思う。

キャラクターもロリババア×2/巨乳メガネ/委員長/ドジっ娘/どSレズ/無口小動物系と選りすぐり。


だからアニメ化したのか。
これだけ属性があれば誰か引っかかるだろうと思ってアニメ化したのか


でも普通の日常ラブコメ物を期待していた人は2話目で脱落するのがオチだと思うの(´・ω・`)


話を戻しまして、私が好きになったキャラはフィアと委員長さん、後は藍子ですね。
特に委員長はかなりツボに来るキャラでした。
真面目で頼れるお姉さんっぽいキャラが時折見せる弱さはギャップ萌えは良い。

おっと、猫耳も忘れてはいけない。短篇集とは言えあれはとても良かった。定期的にあの状態になって欲しいw


真面目な人が不可抗力で好きな人の前で痴態を晒して恥ずかしがる姿って良いよね!

嗜虐心をソソられるのって良いよn(ry



本作のヒロインであるフィアの正体は、箱型の恐禍ことフィア・イン・キューブ。
異端審問期(要するに遠い昔)に開発された汎用拷問処理器具で、貴族から平民、老若男女を問わず、様々なものを手にかけてきた禍具〈ワース〉と呼ばれるもの。

むちゃくちゃ重いとか言ってはいけない。グラウンドの土が凹むとか言ってはいけない


しかしこの娘、実態は煎餅大好き、犬等のもふもふしたもの好き、事あるごとに「呪うぞ!」とか「ハレンチ小僧」と罵ってきたり、やたらと偉そうだったり、みんなに愛でられ弄られるそんな娘です。

うーん、拷問器具の擬人化ってのはネタとしてはありなのか。
エッチな拷問器具だと随分と淫乱なデザインになりそうd(ry


口調は年寄りめいた様な偉そうな口調でロリババアに近い話し方。ロリババアが好きな人にはたまらんでしょう。
更にロリババアはもう一人出るという、ロリババア好きには嬉しい仕上がりです。

ええ、私の事ですw



ラブコメパートは一般的で王道。いちゃラブ成分は控えめですが、春亮とフィアの関係は和みますねw

エロコメパートに移行する事もしばしば。
というかそっちが大半な気がするし、挿絵も必ずと言っていい程挿入される。

ファンサービスなのは有り難い。有り難い…!

だが、正直飽きた(´・ω・`)

私としてはもっとほのぼの成分かいちゃラブ成分が欲しいところです。
5巻で委員長の取った例の行動の様なものも歓迎ですがw


戦闘パートはラブコメパートとは一転して流血、内蔵粉砕、骨折、肉体貫通は当然のこと。使用する武器も鉈・鋸・ドリルと生々しいものが多い。

エログロのエロじゃない方はこっちでたっぷりと堪能できる。


まぁアレだよ。
美少女と拷問器具ってのはアレだね。エロいよね! そこはかとなくエロスが漂うよね!(殴


さて、話題を戻しましょうか。戦闘パートは俺TUEEEというよりも仲間と協力(?)して闘うもの。
ここは特に語るほどでも無いので割愛して(ぉ


敵は殆どが狂っており人間味を感じさせるキャラが少ない。

個人的にピーヴィーとココロ・ペンダンジェリの狂人っぷりは中々だった。
精神的な意味でのえげつなさだと穩天崎切子や闇曲拍明等に軍配があがりますね。

:余談
可愛さではマミーメーカーとフォーティーン・クーンズベリの二人を推したい。マミーメーカーは色々と惜しいキャラだった。是非とも再登場を願いたいけど絶望的なんだろうなぁ

悪役に辛い過去や人間味を持たせるのも嫌いでないが突き抜けた悪役は逆に魅力が増すと思うのです。
戦闘がグロい以外にも悪役がド外道なのが、日常ラブコメのほのぼのとした空気と正反対の位置づけを助長していますね。

不満点も出始めているけど、この空気が入れ替わる瞬間と、キャラの掛け合いが好きだから買い続けているんだろうな。多分


+総評+


ラブコメものとしても戦闘物としてもとりわけ目を引く要素は無い。
真新しさ、斬新な発想といった要素は希薄です。


その分、ハーレムものとしては正道を歩んでいるという感想。構成も殆ど変わらないため安定感は高いです(若干マンネリ気味ではありますが)


戦闘での攻撃手段が拷問器具だったり、やたら厨二気味なネーミングの技や道具が飛び交う物はストライクでした。

主人公が日本刀で戦う(というか戦わされる)というのも良かった。西洋剣や魔法も嫌いじゃないけど日本刀はそれ以上に魅力的だと思うのです(´∀`*)ウフフ


ただ、エロコメで尺を伸ばされると正直辛い。エロ担当がこのさんとサヴェレンティに集中する傾向があって飽き気味なのが痛いです。
委員長さんにもっと焦点を当ててあげて下さい


余談ですがハーレム+戦闘+エロコメという構成はMF文庫の『機巧少女は傷つかない』と似ていると思った。
あっちは主人公がアグレッシブでヒロインが変態だけど基本的な構成は近いと思う。こっちのが萌え路線は強いですが


電撃文庫で他の学園ラブコメ物(さくら荘/よめせん/ほうかご)も読んでいますが、路線がMF文庫のハーレム物に近い気がする>C3

何れにせよアニメ化も伴って刊行ペースが上がっているのは良い兆候ですし、今後もフィアと春亮のほのぼの日常ラブコメが見れたら良いなと思う。


後は、「彼女」がどうなるかが凄く気になりますね。
嫌なフラグが立ちまくっていますが…

評価:B+

這いよれ!ニャル子さん

主に暑さと熱さと厚さのせいで更新サボってました。まあなんだ、とりあえず仕事爆発しろ

という訳でレビュー第2弾であります!であります!



『這いよれ!ニャル子さん』(GA文庫)
逢空万太(著) 狐印(イラスト)

よくまあこんな下らない内容でここまで書けるよなぁと思う。褒め言葉的な意味でですが。
パロディネタが殆どだけどギャグのノリの良さとニャル子のチート性能を見て楽しむ作品。


+全容+


既刊7巻まで。話は1話完結もの
4巻まで読み終えているので、そこまでを前提にして書いて行きます。

話自体はかなり軽いというかアホなノリなので重苦しさは殆ど無し。
典型的な勧善懲悪物でもあると言えます。

特徴として膨大な量のパロディがあること。ギャグ色の強いラノベにおいてパロディが入る率は高いのですが本作は特に多い。
ゲーム・アニメ・漫画のパロディは勿論、2○hネタやエロゲーの台詞、ライダーもののネタ、ネットスラング等とにかく多種多様なパロディがある。
この手の本を読む人なら何かしらは知っているのが多いんじゃないかと思う。

注意点としてパロディが苦手な人にはお勧めできません。
話の殆どがパロディであるため、元ネタが分からない人にとっては何が面白いかが分からないことが多々あります。
目安として全体の1/3位がパロディだと思って頂ければOKです。

また、この話の注意点をもう一つ上げるとしたらクトゥルー神話の扱い方。
私自身は無学なのかクトゥルー神話の名前位しか知らなかったので気にならなかったのだけど、クトゥルー神話が好きな人はクトゥルー神話のぞんざいな扱われ方に不快感を示す可能性があります。
その他にSAN値とか名状しがたい○○とかもちらほら出てきます。

他に気をつけることろがあるとしたら、暴力系ヒロインならぬ暴力系主人公であることでしょうか。
主人公である八坂真尋の立ち位置は助けてもらう立場。しかし、ニャル子に対して暴力を振るったり暴言を吐いたりと結構酷い態度を取ります。
尤も主人公の暴力行為も面白さに貢献している一因ではあるのですが


+這いよる混沌、ニャルラトホテプことニャル子+

さて、本作ヒロイン(?)のニャル子についてですが、一言で言えば無茶苦茶。

真尋にぞっこんでこれでもかと言うぐらい求愛行動(という名のエロ行為含む)を行ってくる。
そして敵に対してはこれ以上無いくらいに容赦なくいたぶる。

分かりやすいっちゃあ分かりやすいが、実態を見れば見るほど無茶苦茶なキャラだというのがよく分かる。
彼女が敵に対してとった仕打ちの一例を挙げると

・金的攻撃をする
・↑で悶絶した相手に煙草で根性焼き
・冒涜的な手榴弾で敵を公園ごと一掃する
・名状しがたいバールの様な何かで滅多打ちする
・バイクで轢き殺そうとする。それも肉親を
・更にその肉親のプライドをズタズタにする
・かみを一撃で殺せるチェーンソーで敵を両断する

真尋曰く「僕にはお前が犯罪組織側の人間に見える」とまで言われる始末。

……でも実際ゲームの主人公もそれに近いくらいの悪行をやらかしているから問題は無いと思うの
JP稼ぎと評して蛙放置プレーからの味方フルボッコや某冷凍剣奪うために有無も言わさず惨殺する主人公ズ(貴族坊ちゃんや15歳の遊牧民少女)とか居るし

それでも、こんな暴力系ヒロインでしかも主人公にぞっこんデレデレなんて…!ビクンビクン
とか思っている人。

……ちょっと踏みとどまって欲しい。
これを見てこの子が本当に萌えるかどうかを判別した方がいい。

・弁当に人外(主にニャル子たち)が食べる肉を入れる。当然、人間には合わない
・わざと頬を赤らめたり身体をくねらせる。「ポッ」とか「いやん、真尋さんたら」とか言いながら
・真尋と出会って2日しか経ってないのに婚約指輪を差し出す。それも敵地で
・真尋の寝ているベッドに自分がプリントされた等身大抱枕を入れる。
・勝手に結婚宣言をする。昼休みの教室内で
・唇を奪う。おまけにベロチュー。挙句の果てに瀕死の重傷から全快して敵をフルボッコ

その他のキャラだと萌えるシチュもニャル子がやるとあら不思議!
一部のクトゥヴァ星人以外まるっきり萌えない代物に様変わり。
うん、やっぱり萌えないわ

さて、サブヒロインにクトゥヴァ星人ことクー子という娘がいるがこの人も中々酷い。

ニャル子が真尋ラブならこっちはニャル子ラブ。
その変態成分はニャル子よりも高くギャグの一翼を担っている。

彼女がニャル子にやらかした行為の一部を抜粋すると

・ニャル子の妄想をしただけで鼻血を噴出する。
・寝込みや入浴時を襲う。寝てる最中に唇を奪おうとする
・ニャル子がしてくれるなら触手プレーも歓迎らしい
・対ニャル子への発言

1・2番目は割と他のキャラでも見られる行為(流石に3番目は分からんが)なので大したインパクトはない。
だが4番目の対ニャル子の発言が彼女を変態と言わせる大部分を占めている。
一例を挙げると

−……キスしよ?くちゅくちゅってしよ?
−はぁはぁ……ニャル子……柔らかい……温かい
−…ニャル子を身体だけで好きになったわけじゃない。でも…ニャル子の身体だけでも好き好き大好き超愛してる。だからいただきます
−…もっと痛くしてもいい……乱暴にしても…いいよ…

他にも色々あるけどこんな感じ。
ここまで萌えない百合カップルは珍しいと思う。

ニャル子ラブが度が過ぎた変態なだけで、対真尋に対しては結構まともなやり取りが出来る。
むしろこの時の彼女は普通に萌える。ただニャル子への仕打ちを見るに彼女=変態なのは違いない。

ただ全部"褒め"言葉です。
わざと萌えないのを作るのは難しい。絵でも不細工キャラを描くほうが美少女描くよりか難しいと言うし。

「無理やり萌える様にあざとく設定するよりかはこうした方が萌えがいがあるってもんですよ!ツンデレとかクーデレとかもう古いんですよ。ねえ、真尋さん!」
「ゴメン、意味分からないから」

+総評+

9割ギャグとパロディで構成されているため、肩の力を抜いて読める作品。
度のすぎたギャグとパロネタが嫌いじゃなければ大丈夫かと。

展開が殆ど同じなため毎回安定した話の構成となっている。
そのため、超展開とかキャラの生死を嫌う人なんかは良さげ。

ギャグパートの上手さは私が読んできたラノベの中でもぴか一だと思います。
パロディネタが多くを占めているとはいえ、
それだけに頼らず地の文やキャラ毎の会話でリズミカルに展開されていくギャグパートは一見の価値あり。

クトゥルー神話をモチーフにしたコメディ物という異質な作品ではありますが、
クトゥルー神話の"ク"の字も感じさせない軽い仕上がりになっているため、クトゥルー神話を描いた話なんだ、と期待して読むと大失敗するため注意。

ついつい声をあげて笑いたくなる作品。
こういう作品はつらい現実を一時でも忘れさせてくれるから貴重だと思うのです。

評価:A

電波女と青春男

さて、某所でも触れた事だけど今日からラノベの感想とか評定をやっていこうと思います。

※注意※

・以前相棒の感想とかも書いていたと思いますがそれと近いノリになると思われます。

・ネタバレ等は極力伏せたいと思いますが、感想を書いていく手前ある程度内容に触れていくことになりますので閲覧の際はご自分の責任で閲覧して下さいませ。

・基本ページ下部の+総評+以外殆ど感想とか垂れ流しです。ネタバラシの要素もあるため、ネタバレが嫌な方、又は面倒くさい方は下まで一気に読み流して下さい

という事でよろしくお願いします。
というか前期相棒の感想途中で打ち切ってるんだよな。今更書くのもアレだけども

+++++++++++++++++



『電波女と青春男』(電撃文庫)
入間人間(著) ブリキ(イラスト)

ラノベデビュー作がこれだったため「ラノベの文章ってこんなに複雑だっけ?」となったのが当時の感想でした。
とにかく癖の強い文章で書かれている。それが著者の味なんだけど、読んでて疲れたり冗長に感じるのが欠点。


+全容+


計8巻+1巻。うち4巻と7巻はサイドストーリー的な扱いで+1巻の方のSF(すこしふしぎ)は1巻をエリオ視点から見たものに仕上がっているとのこと。SFは未読なので今回は触れない方向で。

4月から10月までの半年ほどの時系列で話が進んでいく。
なので、クリスマスネタとかバレンタインネタは無い(1巻が4月スタートで8巻時点で10月)。ついでに言うと体育祭もない(リュウシさんのブルマを拝みたかった)ため、萌えを期待して読むと肩透かしを喰う可能性がある。

エロは僅かだがある。むしろブリキ絵なので何でもエロスに見えて困る。
特に2巻とか5巻とか6巻とか


+登場人物+


第一印象として電波女=キ○ガイなヒロインと取れるが、性格はみんないい子に仕上がっている(社だけちょっとアレだが可愛いレベル)
文章に一癖二癖あるだけでヒロインズはみんな魅力的。特にエリオと前川さん

前述の通りツンデレ等のキャラの個性を示す属性が然程描写されていない事と、キャラの話し方の個性が強く出ているのが特徴。話し方の個性の強さはこの作品の特色と言える。

エリオの微妙に生意気な話し方と真に対する接し方は個人的にかなりツボでした。
オドオドしている(た)子がちょっと生意気にコンタクトを取る様は眼福。目の正月


-----------------


スマキン(エリオ)よりも、魚の着ぐるみとかをコスプレする前川さんとか、言動がとても高校生とは思えないリュウシさんとかのがよっぽど電波女に見えてくる。

上記二人に加え社も強烈なキャラ。エリオ以上の電波をばら撒き、初出は宇宙服フルアーマーで尚且つ片言の様な話し方という普通のヒロインならまず無い組み合わせをやらかしている。
初出フルアーマーで中身は美少女というパターンはエリオと同じで、二人の特徴が似通っている事を考えるとわざと同じシチュエーションにした可能性もあるのかと勝手な推測。

どうでも良いが登場時の時期が夏だったことを考えるとあの中は完全に蒸し風呂状態だったはず…そんな状況で走り回っていたとなると汗をかく。それも大量に
当然そんな状況だと服もぴったりと貼り付き身体のラインが浮かび上がる。汗をかけば肌の透明度も程なく上昇する。

是非ともブリキ絵で拝みたかった。

6巻の某挿絵見たら尚更そう思う。


『新ジャンル:おばさん萌え』


これ以上に強烈なキャラが存在する。エリオの母親"39歳"こと藤和女々
初登場の際、真に差し出した名刺にデカデカと39歳と書いてあった。この時点だとまだダメな大人なんだなという認識でしか無かった。

読めば読むほどダメっぷり変人っぷりに磨きがかかるキャラだとは思わなかった。
リアルでこんな39歳はいない。居たらむしろお目にかかりたい

彼女の痛々しい言動の一部を抜粋すると

・娘と一緒にツインテールになる
・娘の膝を舐める
・更に真の膝も舐める。10回程
・40歳にて美少女(自称)マネージャーに就任する…と見せかけて監督になる。
・宴会場に水着(ビキニ)で突入してくる
・挙句の果てに自分がスマキンになって真を誘惑する

その他諸々。一見只の痛い人(下手したら頭の可哀想な人レベル)。だがそれがいい

まず見た目が39歳に見えないですこの人。ブリキ絵で見ると20ちょいに見える位。
…歳相応に見せるためにほうれい線描かれてもそれはそれで困るけど。

娘のために陰ながら尽くすのも良い。真は普段の生活や態度を見て馬鹿にしてる感じだけど、6巻での彼女のとある行動はダメな大人の皮を被ったかっこいい大人を演出するには十分だったかと。

だが普段が普段なだけに化けることは無かった。
どっちにしろこの叔母s…もとい、このおねーさんはかわいい。


+総評+


話自体は普通の学園もの。しかし、文章の癖が強すぎて学園ものとは思えない位周りくどい仕上がりになっている。
これは著者の文章全般に言える傾向なので、購入する場合はまず、文章を目に通して自分に合うかどうかを確かめるのが先決。いきなり買うのはおすすめできない。


文章に慣れてしまえばヒロインズのキャラの良さ+ブリキ絵のお陰でどうにか読めると言ったところ。
何故この評価なのかと言うと、文章の癖の強さとくどさは地の文と独白(特に真の独白は"くどさ"を越して"ウザさ"すら感じさせるほど)に特に強く表れているため会話にありつくまでが読んでて苦しい。


ただ、会話は主人公を罵倒するとかそういった物は殆ど無く、タイトルに釘打っている青春を感じさせてくれる内容となっている。
甘々では無いけど甘酸っぱい会話、ヒロイン達とのやり取りは良い味を出している。


特に5巻での前川さんとの対話はお気に入り。犯罪臭を醸しだす妖しい雰囲気と背徳感が堪らなく、作中で1,2を争う好きなやり取り。
他にもリュウシさんとのバカップル的なノリや、エリオとの兄妹的なやり取りはニヤニヤするには十分でした。挿絵の破壊力も相まってそれらのシーンはちょくちょく見なおしていますw


正直人に奨められるラノベか?と聞かれても多分答えは「ノー」だと思う。くどい様だけど文章の癖が非情に強いため合う合わないの好みが分かれる作品なので。


何度も言うけどブリキ絵は素晴らしいため絵師買いで買うのもありかもしれない。
この人の絵は表紙のクオリティも素晴らしいが挿絵のクオリティが半端ない。エロさと儚さが融合した独特のタッチや色使いは最高にツボ。

余談だけど、氏が挿絵を担当しているラノベは同著者同文庫の『トカゲの王』と、MF文庫の『僕は友達が少ない』(通称はがない)があります。
後者のはがないはこちらと比べると大分軽いノリに仕上がっている。
くどい文章を読みたくない人はそっちのが良いんだけど、はがないもはがないで問題点の多い作品と聞くので簡単にオススメは出来ないと言ったところでしょうか。


何れにせよ読む人によって、読めた代物じゃないか面白い作品かで二極化する作品の典型。
1巻を乗り切れればそれ以降は然程苦にならず読んでいけると思われます。

実は3巻辺りから絵師とキャラが目当てで買っていた。惰性で買っていたとは言え、キャラを魅力的に感じさせる部分があったから買い続けていたんだなと改めて実感。

機会があれば同著者の『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』とか最近出た『トカゲの王』辺りに手をだすかもしれません。
尤も後者はブリキ絵目当てに購入の検討をしているわけですがw

評価:C+

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